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2011年8月24日水曜日

潔癖主義 佐野洋子

昨日の大物芸能人の引退会見どう思いました。

暴力団との関わり自体はもちろん良いことではありませんが、引退するようなことでしょうか。

それも数年前のことです。

前原氏の立候補どう思いました?

あれじゃ後だしジャンケンです。勝てない試合は戦わないということなのでしょうが釈然としません。

こうした風潮は今回に限ったことでは無いような気がします。

美白がよいといわわれば人の迷惑も顧みず冬でも日傘をする人や、コラーゲンが美容に良いと言われれば何一つ考えもせずそれに飛びつく浅ましさ。すべてそれらをコントロールしているのは「情報」です。

以前から申し上げているようにマスコミもそれを助長します。

このような日本国民に蔓延る潔癖主義は言い換えれば、将来像を持たないこの国の鏡でもあります。

1億総中流は過去のこと、いまや一億総下流への道を歩み続けています。

人々は希望と引き換えに潔癖主義に走るのだとすれば、ナチスドイツの全体主義への道そのものです。

もっとも日本人のように「まあいいや」という国民性は革命には向かず、全体主義のほうが慣れ親しんでいるようで末恐ろしくなります。

100万回死んだ猫で有名な佐野洋子さんがこんなことを言っていました。

「人間には善意だけでなく、悪意もあるのよ。この悪意をきちんと自分の中に見つけないと大変なことになってしまうの。善意だけなんて嘘っぱちをいっていると、悪意さえ分からなくなってしまうのだから悪いこともきちんと伝えるの、世の中には存在するんだから」

その通りです。