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2011年6月7日火曜日

梅棹忠夫 ウメサオタダオ展

テレビの特集で昨年亡くなられた知の巨人こと梅棹忠夫先生が書き残した資料の中から、人類の未来について予言していたとありましが、この人ならと思いもしました。この震災についてもです・・・

万博会場跡地にある、国立民族博物館で開催されている「ウメサオタダオ展」「梅棹忠雄の眼」で発見されたとありました。


私が初めて梅棹先生の著作「文明の生態史観」を読んだのは16歳です。この本が日本史と世界史のどちらを専攻しようか迷っていた当時の決定打でした。

スタートが良いと自ずからスムースに進むもので、西アジア史、中東史、アフリカ史など決してメジャーとは言えない地域史をすんなり覚えられたのも先生のお陰かもしれません。


それ以外にも「知的生産の技術」などヒットセラーは数多くありますが、私が密かにお薦めしたいのが先生の書かれたこの京都案内です。単なる観光案内とは異なる味のある、深い内容のものです。

いずれの書も出来る限り難しい漢字は使わず、平易に書かれています。頭書のカタカナ表記も先生のそれをならって企画展をカタカナで表しているそうです。

司馬遼太郎氏との対話でも「アジアは金の国、日本には志があったのに」迫りくる日本の問題をついています。

再読したくなりました。

OSPREY  鶚


普天間に配備が決まったそうだ。このヘリコプターは固定翼機のように高速で移動できるし、垂直飛行も可能であるがこれまで事故が多く、操縦の非常に難しい特殊機として中々広まらなかったのだが・・・・・

ヘリの話じゃありません。このネーミングです。ずばり「ミサゴ」のことです。漢字では鶚、雎鳩とも書きます。

昔からこのミサゴが食べた魚が岩の上で熟れたものを鶚鮓とも言います。また鷹がみさごに生ませた子供を鶚腹ともいいます。

いずれにせよ、こういうネーミング上手いなーと思うのです・・・

ホテル パーソナル戦略

ホテルがここ数年アマンリゾーツを筆頭にパーソナル戦略を進めていると以前書いたことがあります。

「アマンファンユ」もまさにそんな感じの隠れ家でした。隠れ家と言えばオープンしたばかりの時に行った「星のや 京都」もまさしく、アマンしていました。




こういったパーソナル戦略の先鋒とも呼べるホテルがハワイ島にあります。その名前は「コナ・ビレッジ・リゾート」です。知り合いのカメラマンのOさんに教えていただきました。


今でこそ陸からアクセス出来るようになりましたが、以前は海からのみのまさに秘境です。

海外の有名アーティストもお忍びでやってくるとか・・・・萱葺き屋根のコンドが独立しています。

しかしながら今回の震災でこのリゾートも津波の被害に合い無期限の閉鎖を余儀なくされたとか

残念です

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話を元に戻して私の場合について言えば、ここまでパーソナルしてしまうと逆に窮屈な感じがします。だって私達一般人ですから!!!!!

つまりは高級路線は似合わないということ???

そうかもしれません・・・なんとなく居心地がよくありません。

適度に近代的でカラッとしていて、青い空と椰子の木・・・やっぱり好きなのはハワイか鎌倉ですね・・・(笑)

ホームリゾートなら洗濯は自由だし、食事も適当に出来ます。そしてホテルならカパルアのリッツかな・・・




取り敢えず山の空気は一杯吸い込んだので、週末は海の空気吸いに行きます(笑)

街場の中国論  私の場合



中国に行く前、この3冊はいずれもここ1.2年に買って読んだものです。

内田先生の今回の震災についての言動の是非は別として、本を書かせたらとても旨い事を表現するのでこの一冊も素人の中国論として面白く、その言葉を借りて私流の「街場の中国論」とします。

中国を俯瞰的に地政学上、歴史上の認識として表現することは専門家に任せるとして、私は現実に見たことから類推します。もちろんほんの2.3日で何が分かるのかという反駁も承知です。

まず、第一に感じたのはこの国は共産主義国家で情報は片務的であり、国民はそのことを内包した生活を送っているということです。

日本では当たり前のブロガーも自らの情報発信は出来ないように政府が情報統制し、中国の情報も決してオープンにはしない。よく分かりました。

人民解放軍の浙江省司令部にカメラを向けたら、とっさに憚られました。

国民はこの急速な成長により、現代的生活を享受することになりましたが、私には丁度、30年以上昔の日本と同じでイデオロギーや政治のことより、自らの成長と国の発展十分に享受したいと言うのが国民の本当の総意ではないでしょうか。

国力は日本より数段あります。活力があります。そして若い国です。GDPで日本を抜いたとありますが、カイエンやBMW、アウディなどが日本以上に市場に溢れかえっている光景を目の当たりにすると頷けます。

一方、教育は日本のそれと同じで(戦後の日本)、50年以上の遅れがあります。私がお話した40歳以上のほとんどの人が英語が喋れません。若者でも3割程度です。これは大きな差です。教育とはトップだけでなく国民の全体的レヴェルを図るものです。その意味ではボトムアップには相当時間が掛ることを考えねばなりません。

日本人に対する風当たりが強いと聞いていましたが、観光客であるからでしょうがさほど感じませんでした。逆に、農家のおばさんは朗らかで、感じが良く中国であることすら忘れていました。

若い人も2通りです。打ち解けて話しかけてくる人もいれば、ムスッとして何も言わず無視する人(これらの人の大半がコミュニケーションが問題)もいます。一羽ひとからげには出来ません。

今回の渡中には、震災当時日本の農家を助け、震災後も日本に残りその農家を助けている中国人の存在がありました。

国家やイデオロギーで括ってしまうと見えなくなる何かを探しに行った訳です。その意味では今回の渡中ではモナド(要素)を垣間見ることが出来たような気がします。

お世話になったMiss Chinに御礼申し上げます。

リーダーの素質  JFA

帰りの飛行機でJFAの某グループと隣り合わせでした。杭州での公式試合の帰りのようです。

しばらく彼らを観察していたのですが、いただけません。監督は外国人なので仕方が無いにしても、JFAの関係者と思しき人の統率が取れていません。

私が言いたいのは、日本の日の丸を付けているのにこの体たらくでは日の丸が鳴きますと。もちろん全員とは言いません。少なくとも妻の横に座った選手は着陸ギリギリまでゲームに夢中になり、CAに注意されたり、トイレに行くときに嫌な顔をしたり、これじゃスマートとは言い切れません。

サッカーしか、やってこなかったのか、サッカーもやってきたのか、数十年後には大きな差になって表れます。

政治もリーダーの資質を問われています。サッカーも同じです。