このブログを検索

2008年12月23日火曜日

楽しさ 一考

クリスマスパーティでの会話です。海外に暮らすお嬢さんのことが心配なのKN家のN子さんの話の中で、少し前にオーストラリアでそのお嬢さんに会ったDr.F氏は「しっかりしているから心配ない」と励ますつもりで開口したところ、お嬢さん2人を持つ判事役のSパパが、男の子2人を持つDr.F氏に向かって「皆さん!!その問題についてドロボーを2人も持つ人には発言権がありません。ご静粛に!!」と皆を笑わせていました。この間合い分かりますか?絶妙でした。こういった話が出来るのも腹蔵なくお互いを尊重し、認めているからです。年齢も社会的地位も超越したこのように確認できることは本当に稀です。楽しさを感じる瞬間です。

閑話休題
昨晩2時頃、ピンポンが鳴り、さくらが玄関に向かって吠え立てています。妻が起すので、玄関に行ってみるとスーツを着た良い身なりの人が足元もおぼつかずに、立っています。名前を聞くと「M野」と言います。妻は警察に連絡するといいますが、もし会社員ならばそんなことがばれれば大変なことになります。私は早く立ち去るように促し、その場を立ち去らせました。どこかに隠れているといけないので周辺を探しましたが見つかりません。近所の人だったのでしょう。きっと本人は今頃反省しているはずです。
年末、戸締りはしっかりとお願いします。それにしても「さくら」の防犯機能には「コアコンピタンス」を与えましょう。もっともその人の近くに行ったらしっぽ振っているのですけどね?!

2兆円がマイナス!?

報道等でご存知の方が大半だと思います。我が国のトップ企業のことです。
金融危機のずっと前にこのことに警鐘を鳴らしている本がありました。キィワードは「グローバル化」「外需依存」「為替差益」です。ミルトン・フリードマンのベストセラー「フラット化する世界上下巻」では「フラットに乗り遅れないことが肝要」と説いていましたが、この著者は「グローバル化に安易に乗る事こそ危険」であると。さらに「企業は1ドル90円程度(そのときは140円)でも耐えられる構造に変革するべき」だと言っていました。日本の産業構造自体が電気産業から自動車産業にシフトしていくなかで、私が一番感じることはそれらの産業が「コアコンピタンス」たる技術力を獲得しえたかどうかです。確かに「コアコンピタンス」を獲得したとしても「グローバル化」した社会では瞬く間に技術は変移します。しかし、自動車という乗り物が未来永劫私たちの移動手段として残るものなら別ですが、たぶんに20世紀的乗り物だとしたら、自動車そのものは著名な経済学者の宇沢弘文によれば「不経済」な訳ですから、いくら燃費や環境効果を謳い文句にしても、心躍る「愉悦」が必要なのではないでしょうか。
レクサスにしても、最新型のクラウンにしても、道具として割り切ればこんなに信頼の出来る道具はありません。K井さんが言っていたように砂漠でどれに乗ると言われれば間違いなく「ランクル」を選びます。しかし、私にはカローラもレクサスも全く同じ車に感じます。つまり高い技術力とは単なる機械としての機能にこのシンパシー「共感力」を付加したものなのではないでしょうか。残念ながら世界中の自動車業界はこのシンパシーを失いつつあります。BMWもメルセデスもフェラーリもポルシェも例外ではありません。このようなことを考えつつ、休日の朝刊を読みました。