このブログを検索

2009年12月9日水曜日

2色鍋 PARTⅡ


近くの本格韓国料理店「タレ」に行こうよと息子を誘いましたが、今日は勉強したいので出来れば家食と言われてしまいました。


鍋の材料を東急ストアで買ってから、セプとさくらのいる段々に向かいます。

************
************



Rパパと話しをしていたら話に熱中している間にみんな帰ってしまい、真っ暗になっていました。

私の家にあるみすず書房の本を見て、「難解な本を良く読んでおられる。最近の岩波はナンパになりましたから」とお褒めの言葉を戴きましたが、当の本人は固い岩盤に小さく穿ち、そこに無理やりダイナマイトを入れて前に進んでいるような有様ですから褒められたものじゃありません。

それにしてもRパパには脱帽です。芸術にも造詣が深く、わざわざ台北まで陶磁器の展覧会を観に行ったとのことですから相当なものです。コーヒーもしかりです。またゆっくり愛蔵のLPを聞かせてもらいたいと思います。

***************
***************





帰ってから、今日の2色鍋です。ひとつはいつもの激辛鍋です。四川唐辛子は辛いけど甘いです。


もうひとつは牡蠣、エビ団子、烏賊団子を入れた豆乳ゴマ鍋です。



妻と息子は後者はもういいと言います。どこまで辛さにバージョンアップしているのでしょう。恐ろしや。




***************



畳替も終わって綺麗になった和室にさくらはもう寝ています。きょうは肩こりアームを娘にお遊びで付けられないように離れて待機している模様です。

阿佐ヶ谷 高円寺







練馬区立美術館から中杉通りを通って帰途に就く途中、阿佐ヶ谷で路上パーキング出来たので駅前をぶらり散策です。
上京して最初のアパートは笹塚で既に壊されて無くなってしまいましたが、大学の友人や親友も吉祥寺から高円寺付近に多く住んでおり、青春の思い出の町です。俺たちの旅を見て、中村正俊さんの軍服が欲しくて上野の中田商店に買いに行き、井の頭公園でギターを弾いたものです。
*********************
パールセンターもそのころは歯抜けの場所などないほど栄えていましたが、今はポツポツ抜けて、商店街の福引の抽選所にあてられていました。
*********************
よく夕食に立ち寄った洋食屋さんがまだありました。メニューの価格は当時の倍とまではいっていませんが40%アップといったところでしょうか。
*********************
どこの町でも同じなのですが、肉屋さん、魚屋さん、八百屋さんといった生活に身近な専門店がどんどん少なくなっています
*********************
寂しそうに鳴く猫が増えたような気がします。

エッチング塗装







私の敬愛する内田樹先生が自らの事を「受け売り屋」と称して自嘲して申しておりますが、私なんぞとっくの昔から「受け売り屋」稼業でありんす。

コンサルティングの仕事は言うなれば答えのない解を色々理由を付けて解があるように納得させることです。まさに「受け売り屋」そのものです。

そんな中でも、諸物見聞の効果が出ることも偶にあります。偶にですけど。

以前TRIFというリゾートに宿泊し(今は休業中)、全体がレトロモダンな構成のインテリアの中で、写真の「エッチング塗装」(名前は後になって設計の先生に調べて分かった)を見る機会を得ました。

**************

**************


今、私が企画し竣工を迎えようとしている目黒区青葉台所在の某建物にそのエッチング塗装を採用することになったのです。

当初は「錆塗装」を予定していたのですが、偶然歩いている時に見つけた表参道の大きく錆塗装された実物を見るにつれ、人工的な不自然さが目に付き、急遽変更と相成った訳であります。

もし見ることが出来なければその発想は出来ません。つまり情報図書館には沢山の情報が事前にインプットされている必要性があります。やはり諸物見聞は必要です。
************
写真の舞茸は諸物見聞のご褒美として、天より私に届けられしものです。
実際は地元の社員が届けてくれたメニューにはない天然の舞茸でした。天麩羅にしたその味は天にも舞うほど美味しかったです!!!!

クラウドを考える

クラウドについては沢山の本が出ていますので仔細は留めておきますが、このところ情報そのものが益々パーソナルになっていると実感します。

もともとブログを始めたきっかけは、この情報のパーソナル化がどのように進んでいくのか試してみようとの気持ちでスタートしたのですが、この1年で大分進んだ感じがします。

犬友のDr.F氏の奥様ブログ「しっぽのきもち」もアクセス数が相当に伸びているそうです。もっとも美味しいものが次から次へ現れて食いしん坊とランナーにはたまりませんから当然なのですが。

googleがgoogle anlyiticsというHPやブログの解析ツールを無料で提供しています。これを使えばかなり詳しい情報が分析され、どんなサイトからどんな風に閲覧しているというようなことが分かります。
早速私も取り入れてみました。いや驚きました。簡単ですごい機能です。

私はこれはマスからパーソナルへの情報革新であると思っています。個人個人が必要に応じて、必要な情報を取り出す。これが次の情報革新の姿であると感じています。

何故、テレビ局のオンデマンドがつまらないのか、一つには作り手に意欲がないことです。そして2つ目にはその必要性です。番組の焼き直しならば、見過ごした人しか訪問しません。それではアクセスは伸びません。


情報革新にはこのグーグルのサービスのように無料または安価で使いやすいプラットフォームが必要です。これがないと進化のスピードが遅くなります。

艾年の所感であります。

滋養 涵養

その時は大して感じなかったことが、後からぼんやり(ここが大切)見えてくるようなことがあります。

読書がその一つです。そのモチベーションは例え受験のためでも、授業の教科書であっても良いのです。

高校生の頃に土居健郎甘えの構造」を読んだ記憶があります。「甘え」という言葉は他の国には見られない独特のものであり、日本の文化がその橋梁にのっとっているとそんな記憶でした。

社会学には結構興味があり大学に進学後も中根千枝著縦社会の人間関係」を読んで、中根先生の授業を取ったことがありますがもっとも授業は当の本人ではなくご主人の方でしたが・・・・・・・

一方、私が英語で菊(東洋の菊)=chrysanthemumのことを始めて知ったのが、アメリカで始めての日本文化論とも言われているルース・ベネディクトの菊と刀」です。

今になって、土居健郎氏の著作がこのルース・ベネディクトの著作に影響されたものと知りました。

そして、さらにオリエンタリズムを提唱し、西欧優位の文化性に警鐘をならしたE・ザイードがルース・ベネディクトを批判していたことが繋がり、さらにこの循環的思想の持つ意味を感じるものとなりました。

土居氏は最後の大精神科医といわれ東大をはじめ様々なところで教鞭をとった方です。功績も大きく多くの学生を育てた方です。

今日の日イトに糸井さんがいいことを言っていました。

全く新しいものは、その前のものの下半身を持っているんだよね・・・・

その通りです。変化の中にいる人は変化にきずきません。後になってその変化が分かる訳です。

思想や文化論もその一つです。