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2012年1月19日木曜日

虎口をしのぐ  熊本編

25年近く前に熊本に出張に出掛けたことがある。

私たちを歓待してくれるべく地元の人が近くの居酒屋で郷土料理を食べさせてくれた。

馬刺しはその当時も大変美味しく、これゃ牛肉の比じゃないと思ったものだ。

そんな中で、出されたのが骨かじりだった。

つい最近テレビでケンミンショーとかいう番組でやったので知っている人も多いとは思うが、当時はそんな情報も無い時代である。

私たちは肉の付いてないその骨を見て、これ俺たち馬鹿にしているのと最初は憤怒を覚えたが、よくよく見てみると皆が揃ってチューチューと旨そうに肉をしゃぶっているのだ。

その姿や奇妙なれど、大変美味しそうなのだ。私たちも真似してチューチューして見たが、あの豚臭さには慣れなかった。

進める彼らから虎口をしのぎ何とか次の話題に興じることが出来たものだ。

聞いて見るとこの料理は宴会の定番で、昔はイノシシを使ったそうな。立派なおもてなし料理だったのだ。



そして長崎のチャンポンのような椀物が運ばれてきた。太平麺=タイピーエンという料理だった。

これが麺がなんと春雨なのだ。当時の若者はこの健康食を少し物足りなさを感じたが、今ならダイエット食として最適だろう。

これは旨かった記憶があるのだ。

所変わればなんとやら、色々な料理がある。




私の母が得意とするニンジンと塩イカの料理は桐生で女手一つで育ててくれていた頃、郡山出身の主婦から教わったと聞く。

農家が沢山取れたニンジンの食べ方として教えてくれたようだ。これは旨いのだ。

郡山ではイカニンジンというらしい。後輩のS君は確か郡山在住だった。今度聞いて見よう・・・

Pホテルという幻想

30年以上前にPホテルと言えばスキーをしていた私には高嶺の華で、あそこに泊ると言うのは一大決心でした。

そのPホテルの万座と志賀高原に最近行ってその衰退ぶりに驚かされました。

レストランは閑古鳥が鳴き、ホテルのサービスもビジネスホテル並みです。

しかし、立地は変わりませんから一番良い場所にあります。

何故そうなったのか、あれだけの社員とスタッフがいるにも関わらず先程の複眼力がないことです。複眼力は経験しなければ分かりません。つまり、そうした経験をしたことがないのです。

軽井沢で私がWifiの環境を訪ねるとほとんどのスタッフがwifiの意味さえわかりません。やっとフロントで答えてくれた人がいましたが、なかと1日500円でロビーで使えるとのことです(笑)

京都の河原町では街全体にwifiが飛んでいて無料で外国人がアクセスしています。

京都のウェスティンも当然パブリックではwifiは無料です。(宿泊者に限定)

軽井沢のPホテルの支配人、もしこれを読んだら大至急対応した方が良いですよ、日本のリゾートホテルの老舗として結構恥ずかしいですから・・・・(読むはずないか・・・・)

複眼力 政策提言

昨日、取引先の某金融機関の支店長が突然来社され(突然は本当に困るんですよね  笑)

理事長が新春に北海道の金融機関のトップとの講演会の内容を聞きました。

内容をまとめると地方はもっと付加価値の高い産業育成をするべきだとという提言です。

確かに北海道で捕れるタラコは何故九州で加工され製品化されているのか、全く疑義を感じない地元企業者の問題でもあります。

私もつい最近、九州の某みかん農家の人から、日本人のみかん離れと将来の不安の話を受けました。

手が真っ黄色になるまで食べていたのは私が小学校の頃までだったでしょう。

どこの家庭にも正月前には一箱以上のみかんがありましたね。

一言で言えばその農家の人の頭は全てみかんなのです。

私は国産檸檬は海外の檸檬に劣勢と思われたが、このところその価格差を排しても優勢になりつつあること。さらに青い檸檬はその希少性によりさらに高い付加価値がつくこと。さらに柚子も同様に青柚子を商品化し加工することで利益を得ている農家があることを告げました。

頭がみかんの人はすこしだけレモンと柚子になりました。それが功を奏するかは分かりませんが、何事もこれが当たり前と思っていては駄目なのです。

複眼力が必要ということになります。

閑話休題



昨日、三浦展氏の「下流社会」の続編を読みました。オジサン化する女性がテーマです。

確かにキャッチ―な内容でなるほどと頷けるものですが、論理性やデータは不足しています。

さらに氏のカテゴライズ化はちと古すぎません???

でも、オジサン化は悪い事ではないと思われます。

3.11以降この傾向に拍車が掛るでしょう。

女性に限らず男性もあの惨事を見たことで。マスな考え方より自分や自分の周りの小さな集団の幸せを考え始めています。

山ガールなる言葉が流行っています。ファッションや車より自分はこうした趣味を持っているという一種のアピールです。

スキーやキャンプが衰退したいいますが、価値観は一様ではありませんし、時代と共に変化します。

こうした多様な価値観が生まれることこそ今の時代だと思うのです。

私にしては氏には西荻あたりでたむろしてないで、もう少し交わりの範囲を広げてみたらという要望でもありますが・・・迷惑????

秋入学 東京大学

テレビのニュースや新聞の紙面でも東大が秋入学を進めると言った見出しが出ていました。
皆さんはどう思われますか?

現実的にはいくつもの課題はあるでしょうが、私は総論賛成です。

今日はいつもよりはやく7時過ぎに帰ってきた学部4年生の息子にこの話題をふると、息子も総論は賛成のようですが、やはりいくつもの課題があると言っています。

ひとつは日本の社会システムが春入学に合致していることです。

資格試験もほぼこれに準じています。

それと息子が言うには大学がいっているボランティアや海外留学という選択肢を選べるのは裕福な家庭に限られるため貧富格差によりこの制度の歪が生じる恐れがあるということです。

なるほどこれも確かにそうでしょう。

某大学が先陣を切って導入しわずか5年で取りやめたと聞きます。

社会のシステムを変えると言うのは容易ではありません。

某企業の人事担当者が秋入学はコストが増えるので反対だと言っていました。しかしこのステレオタイプの発言はアホらしくて聞いていられませんでした。そんな企業に優秀な人材は集まるはずありません。己の価値観の枠を超えていないからです。

何故、秋入学にするのか。確かに海外との競争力という一面もあります。しかし、それ以上に今の日本の大学制度は遊び過ぎの大学生と、全く遊ぶというより時間の余裕の無い大学生が存在しているのです。

私はもちろん前者でした。しかし、そんな若者を中心に制度設計してこの国が良くなるわけありません。後者になるように設計する必要性があるのです。

息子は一度もアルバイトをした事がありません。したくたって出来ないのです。土日、祭日、年末年始も関係ありません。朝6時から9時近くまで学校と研究室です。これじゃ、アルバイトをしろというのが無理なのです。学校からお給金をわずかながら戴いていますが、それゃ普通の大学生がどういうものかしりませんが、息子の場合には大学がモラトリアムなどと言ってられません。すでに学生のうちからアカデミアの世界です。

色々な大学生活があってしかるべきです。しかし、国の制度設計のハードルを下げるというのは私には亡国の一手としか思えません。

息子がそうだから言っているのではありません。この国の未来が下流化することが心配なのです。

下流でも良い??それじゃ仕方ありません・・・・・・・