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2014年11月4日火曜日

柿の木は残った

偶然、生まれ故郷に立ち寄る機会を得ました。老舗の鰻屋で昼食を食べ終えた後、まだ時間が少しあるのでお世話になっている叔父に大好物の高野の忠次漬けをお土産に買い求めた後、市内を車で散策しました。

以前来た時には写真家の武田ハナ女史が「眠った街」と題したように、まるで時が止まった街のようでしたが、今回はシャッター通りは相変わらずですが、ポツン、ポツンと新しい若者の店も点在し、人の往来も増えたような気がします。

小学校からの帰り道、母に何回叱られても捨て犬を拾ってきた織姫神社、その隣にあった新川球場跡の公園。

小中学校は統合され名前は変わってしまいましたが、まだ同じ場所にあります。男子校だった高校は男女共学になりました。

無くなったと思っていた祖母が好きだった鰻屋さんも健在です。「宮本」と間違って名前を覚えていましたが、「山本」が正しかったようです。下着姿の店主が腕組をしていました。今度、そちらに寄ってみましょう。私の鰻の原点ですから。

生家の2軒となりにあった中華料理店兼洋食店も健在です。こちらも私の味の原点です。

犬の休憩に渡良瀬川の堤防に経つと、よく登った吾妻山やその途中にあるトンビ岩が遠望できます。

東北大に行ったS君とよく柿泥棒をした柿の木が廃屋になった工場の横でたわわに実をつけていました。

45年以上経っているのに同じ柿の木なのでしょうか。それとも誰かが新しく植えた木なのかわかりませんが、同じ場所に柿の木はありました。