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2008年12月8日月曜日

魚と国民

グローバリゼーションがより複雑にしたとか、経済政策は機能しないとか色々難しい議論がありますが、ある意味そうかもしれませんが、もっと単純なのではないでしょうか?今年ノーベル経済学賞を受賞したポール・グルーグマン氏も今回の不況は予測できなかったといっていましたが・・・・

私は魚釣りをします。するといっても船に乗れないので「岡っぱり」と呼ばれるド素人です。しかし不思議なことがあります。魚は陸上の私達が分からないのに天候の急変や環境の変化の予兆を察し、場所を移動したり急に食べなくなったりするのです。あんなに弱くて小さな魚がうまく環境に対応しているのです。

話を経済に戻します。国民(多くの中産階級と呼ばれる人々)も実はこの魚並みにたくましいのでは考えます。この日本でも外国人の投資家が急減する一方、下がった株や債権を買う日本人投資家が増えており、買い越しの勢いです。一方、今朝の日経に掲載されていたように金利が急落したアメリカでは住宅需要の底打ちにこの金利が好影響を与えるのではと噂されています。

日本もバブル崩壊後、企業業績の悪化が取りざたされていましたが、結局、賭けで大損をした金融機関という大口投資家が少しギャンブルから手を引いていたのではないでしょうか?

しかし、このギャンブル止められないんですよね。この経済社会そのものが欲というギャンブルに立脚しているのてすから。

このところ寒い日が続きます。少し暖かくなったら海に出掛けて、海中を思いめぐらしてみましょう。

失敗は成功のもと?!







物忘れは歳とともに仕方ないにしても、好奇心旺盛なほど失敗も多くなるようです。

先日も「厚岸産のシングルシード」の牡蠣が食べたいと初めてのお店で購入したところ、私だけ大当たり、身も今ひとつでした。妻も息子もなんでも無いのですから私の体調が大きいのですが、やはり失敗でした。今年食べた牡蠣ではDr.F氏のパーティに持っていった松島「こうは」さんの三陸産2.3年物の牡蠣が金メダルでした。友達や会社のスタッフには安全で美味しいものを食べてもらいたいと思います。

ところで週末購入した2冊の本「お金の教養」と「間違いだらけの経済政策」は1勝1敗でした。前者はMITのMBAを持っているフィナンシャリストの泉正人氏の書籍ですが、わかりやすく平易に、要点をついていました。名前を間違えて泉麻人だと違う本になります(笑)
特に投資=買ったもの>払ったお金、消費=買ったもの=払ったお金、浪費<払ったお金というのはその通りだと実感してしまいます。また、お金の地図を作るということの重要性もその通りだと思います。ダイエットで何を食べたか記録するのと似ています。

もう一冊は早大教授の榊原英資氏の著作ですが、経済政策を提案するというより、政治の無能ぶりを説くばかりで、いつから政治学者になったのと?と首を傾げたくなります。 「幼児化する日本」が秀作なだけに残念です。
書籍はもう一冊雑誌も購入したのでした、その中のコラムに前財務省長官サマーズが赤のネクタイをしているのと対照的に、現ポールソンが青のネクタイをしていることが取り上げられていました。彼GSの会長だったんですよね。金融のプロとして冷静である事の表しか定かではありませんが、何か象徴的に感じます。次期オバマ政権にはこのサマーズ氏が参画されるとのことです。

というわけで1勝1敗の読書評でした。
今日の私はポールソンです。