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2008年10月21日火曜日

ル・コルビシェ  ヴェルヘルム・ハンマースホイ展



















日本にあるコルビジェの作品は国立西洋美術館(本館)のみでしかも基本設計だけです。コルビジェの作品を日本でもっと多く見ているように感じるのは、その弟子である前川国雄氏、坂倉準三氏、吉阪隆正氏の作品を見ているからかもしりません。昔は近かったので良くお茶を飲みに入っていた坂倉氏の代表作でもある日仏学院など良い例です。そうそう国立西洋美術館は私と同い年です。


国立西洋美術館でも、彼の基本原則である「柱・スラブ・階段」という要素は確認できました。現在計画中の建物がラーメン構造ということも偶然ですが当てはまります。尤もさらに明確なのは写真のパリの「サボァ邸」です。閉じるところ、開けるところの感覚、外界と内界の境界と連続性、こんなことが今更ながら思い出します。
それともう一つの目的は特別展で開催していた「ヴェルヘルム・ハンマースホイ展」を見ることです。以前からこの静謐な画風を特徴とする北欧の画家が気になっていたので、NY、ロンドンと回ってやっと東京に来ました。個人的感想としては、「この人の絵は、見る人を遠ざけているような、まるで個人の家の中を覗くことは、その人の内面を見ているのだという気にさせる緊張感」を感じました。「弱い光の美しさ」は強い光にない、美しさがあります。
そういえば最近見た、「エミリー・ウングワレー展」での彼女の死の最後の数時間前という数枚の作品にはこの弱い光の美しさと混沌が描かれていたように感じました。弱い光こそ、熟成された光とでもいいましょうか?



美術館を出るとまだ12時前だったので、友達の奥様であるY夫人が美味しいと教えてくれていた、「韻松亭」に早足で向かいました。隣の精養軒には接待で連れてきてもらったことはあったのですが、ここは知りませんでした。すでに個室や小上がりは満席で天気が良かったのでテーブル席で食しました。3段重ねのお弁当です。自家製のゆばと豆腐が特に美味しかったです。



この工程で車の移動時間を入れて、2時間で戻ってくるのは、私が「24」を3倍速で見ている効能です。(笑)是非ご理解下さい!

ハンマースホイのパレットの写真が展示されていました。彼のよく使う色「灰色+青+茶+白」の痕跡が残されていました。ポスターは明るすぎますが、暗い北欧の空の色です。建物のコンクリートに合いそうです。

あれ程よくパリに行っていたのが、ここ数年遠ざかりました。


クラシックな美術館だけでなく現代アートを展示している「レンゾ」と「ロジャース」設計の「ポンピドー・センター」にも行きましたが、2009年には「ポンピドー・センター・メス」が日本人の建築家の坂茂氏とフランス人建築家集団により完成するそうです。フランス語がメキメキ上達している息子を通訳にして、来年はパリにでも行きたいものです。パリはやはりいつでも面白い街です。ヘミングウェイはパリに滞在し、その時に「パリに住む事が出来たならそれは幸運だ。何故ならパリは移動祝祭日だから」という名言を残しています。記憶に残る街とはそういう街です。


そうそうハンマースホイはパリやイタリアの街はほとんど描かなかったそうです。やはりカンパはカンパ、シマノはシマノか!?分かる気がします!?







行天豊雄氏  青葉台・駒沢プロジェクト

昨日は風邪気味だったので、「魚佐治の鯖の文化干し」「ポテトサラダ」「ロシアの餃子ペリメニ」の晩御飯を食べてお風呂にも入らず、風邪薬と赤ワインを半分飲んでさっさと寝てしまいました。ロシアの餃子はお酢で食したのですが、日本の餃子と大差はありません。現地ではバターソースやサワクリームで食べるようです。うーんイマイチかな?

今朝すっきりしたのでバスタブにつかりながらテレビを見ていると。NHKの視点・論点で国際通貨研究所の行天豊雄氏が「昨今の金融不安は治るまで時間が掛かるかもしれないが、直らない不況はない。日本はこれをチャンスとして捉えなければならない。ただし、今までの貯蓄が少なく消費旺盛の国と貯蓄が多く消費の抑制されていた国という構造は変化している」とこんな内容でした。Sパパはこの行天氏を知っているらしく、そのこともあり日経でも彼の論説を読むようにしていましたので彼のこの言葉は尚更説得されます。

考えてみれば、私の会社のように景気の悪いときにアクションを起して、景気の良い時にはダンマリを決め込むという天邪鬼な性格も案外不況には強いのかもしれません。(自画自賛ですが)

今進めているプロジェクトはK先生、N先生、N先生の奥様のY先生という3人の混合チームで進めています。これがまたとても良い「バラケ」なんです。共通するのは皆さんお若いですが、経験は豊富で前向きです。しかしながら、性格は3人3様で違い、K先生は真面目、実直で、おおらかな性格です。N先生はすばらしくシャープな感性で、レスポンスがとても早いです。Y先生は女性としては驚くような大胆な発想とその反面する細やかさがあり、3人を見ているといつもつくづく感心します。

昨日もワンルームのユニットバスと洗面所の組み合わせのことでA案 「風呂+洗面」+「トイレ」、 B案 「洗面+トイレ」+「風呂」のどちらが使いやすいかという質問をしたところ、2二人とも即答でB案だと説明されました。従来は私が企画しているものはほとんどA案だったのですが、お二人のいうように確かに化粧品は湿気のある浴室内の洗面台には置けませんし、朝の導線を考えてもB案のほうが良さそうです。これには化粧台がシャンプードレッサーになっていたり、メディスンケースが付いていたりという小さな変化があります。ウーム、こういった変化により大きな構造変換が起こっているのです。
大変勉強になりました。

新しいジャージ


9月に注文していた新しいジャージが届きました。前回の白のBEACHジャージがマウイの赤土で汚れが取れなくなってしまったので奮発して注文しました。とにかくアペチヒロさんのデザインが抜群です。今回もスプリンターでありながら集団についていけないなかったり、ゴールでオグレディにヘッドバッドをして降格になった「ロビーマキュアン」をモチーフにしたりして、ウイットに富んでいます。


待ったかいがありました。嬉しいーです!!