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2010年1月22日金曜日

オープンかどうか

ある人が「オープンでないものは必ず衰退する」と言っていました。巷の「クラウド」なんかもこれかもしれませんが、私は衰退したスキーもこれに当たると感じました。

ホテルやスキー場が一方的に価格や形態を決めて提供する。ユーザーの利便性向上や嗜好性は二の次でした。待ち時間の多いリフト、高いランチメニュー、アクセスの不便さ、こういったものをユーザーの側で考えていなかったのではと感じます。

このところ少しづつですが、改革の動きもあるようです。志賀高原のリフトがやっと共通化しました。やっとです。しかしまだまだコストカット優先の改革なので効果は限定的です。

安かろう、まずかろうではもう時代は見向きもしてくれません。

丸山眞男   万華鏡





今日の朝焼けです。暖かい空気と寒い空気が入れ替わりました。



年末から丸山眞男氏の講義録を読み漁っておりましたが、これほどまでに時代によりその評価の分かれる人も珍しいと思います。

昨日も、丸山眞男氏の最晩年の講義を聞いたことのある方は「吉本隆明氏の批判もあったけれど、何をばかなことをぬかしているのか」といった雰囲気だったといいます。

一方、丸山氏が退官した後に、同学部に入学した人に言わせれば、「丸山眞男は過去の人」「彼の票は著しく低い」そうです。

尤も「赤ずきんちゃん気をつけて」でしか知らない私たちにはそのどちらでもない、丸山眞男像があるのでこれは万華鏡の如く、百花繚乱であることを思い知らされた今日であります。

見る時代、体験により人や物の評価は分かれることを痛感いたしました。

京からかみ 「まるに」   京のお茶漬

京からかみ」の「マルニ」さんよりサンプル帳が届きました。1冊1万円というのは驚きましたが、それほどまでしても欲しいと思わせる装丁です。

写真では中々この京からかみの質感は伝えられません。




私の好きな模様はこの「一分筋」や「七筋市松」です。大正天皇が好んだと言われる「嵯峨菊」もありました。また桐が多く使われていることも分かりました。

今度家を建てたときには、この本物の「京からかみ」を建具に使いたいと思います。

私のお仕事は「知らなければはじまりません」知ることが仕事だと思っています。

閑話休題

3バカと呼ばれた大学時代の友人が京都に住みたいと申しております。確かに四季折々京都というところは見るものを飽きさせません。しかし、京都を侮ってはなりません。「京のお茶漬」なる落語にあるように「もう遅いから泊っていきなはれ」は「もうむおそいから帰れ」です。京都は数々の戦乱の歴史から他人を信用しない習慣が根付いています。来京した折のタクシーの運転手が私が「丸山さんも勢いがあって美味しかったですよ」というと「みんな丸山はん美味しいというとはりまんな」と返すのです「。丸山さんよりもっとお美味しいとこ京都にはぎょうさんありますえ」という意味なのでしょうか、一筋縄ではいかない京都人の気質を垣間見たのであります。