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2012年7月2日月曜日

下流社会VS第四の消費

三浦展氏の「第四の消費」(朝日新書)が版を重ねて好調のようですが、昨日、その前書の「下流社会」を思い起こす出来ごとがありました。

娘が用事で都筑阪急に行くと言うので車を出すといつもはスイスイの道が大渋滞、わずかな距離なのに30分も掛りました。

そして今度はその娘をピックアップしてララポートへ、ここでも周辺の道路は大渋滞です。

聞いて見るとバーゲンが始まるらしいのです。

まわりの車を見るとほとんど同じような小型の銀色の車です。ハイブリッドも多く見かけました。

以前、バーゲンを仕掛ける方にいた事もあり、私は安さの秘密を知ってからバーゲンにはほとんど行きませんからこんな光景を見ることも久しかった訳です。

最近、「第四の消費」を読む前にも震災後の人的ネットワークや若い人たちの生き生きした話を聞きながら、彼らなりの新しい消費スタイルが定着していると嬉しく思っていた矢先の事だったので、やや失意の年を禁じませんでした。

これじゃ誰かが言っていた物が売れないんじゃなくて、買えないんですよ。つまり、プロパーで買い物する余力が無いのです。

三浦氏が言うまでもなく、この青葉区は東京に通勤する人たちのベッドタウン、ニュータウンです。

そのニュータウンへの人口流入はいまだ止まりません。止まらないというより、より多くの階層の人達が住むようになったのです。

今までは少数で目立たなかったものが、数の拡大につれ目に留まるようになった訳です。

いやいや違うよ、それはショッピングを楽しんでいるんだよと言う向きの方はこれ以上読まなくて結構です。

少なくとも1.時間も駐車場の列に並んで、混雑するショッピングセンターで商品を獲り合いながら買い物することは私の価値観にはありません。

例え5万円もらってもまっぴらです。

大切な日曜に1時間無駄にしただけでも腹ただしいのに、折角、ビーチパラソル用のプロ用アンカー(笑)を作ろうと思っていたのに・・・

まあ、人は色々です。三浦氏が言っていたように新しい価値観を持つ若者もいれば、劇場化するマスコミに踊らされるポビュリストもいる、そうかと思えば単身(子供と)限界集落に乗りこみ、地域ネットワークとの関わりを模索しようとする若者もいる・・・・様々な訳ですね・・・・


閑話休題

弊社のA女史にこの現象を聞くと、普段つまりバーゲン前から欲しい商品を品定めし、バーゲンになったら購入し、さらにバーゲンの後半にもう一度値段が下がるのを待って買い足す、かしこい買い方なのだそうです。なるほどマメなんですね!!

でも何だか無駄が無い気がします。無駄って本当は売る側にも買う側にも必要なんだと思うのですが・・・・