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2013年3月12日火曜日

壊れない車

それにしても色々な車を乗り継いできた。特に30代半ばからは2台体制になったので一気にその数は増えた。

ランチャ、マセラッティ、フォード、ディフェンダー、レンジローバー、ボルボ、アウディ、BMW、メルセデスベンツ、ポルシェ・・・・

イタリア車は本当に壊れた。そして治らない。正規のディーラーでも治らないから困る。

レンジローバーも突然その時はやってくる。エンジンが掛らない。身動きが取れなくなる。

ボルボだって壊れた。何よりエアコンから独特の匂いがしてくる。構造上、エバポレーターに雑菌が繁殖するようだ。

アウディに至ってはロムチューンから30のタイヤ、さらに強化ブレーキにサスの交換と車体価格位改造にお金を掛けた・・・しかし、壊れた。当時は並行輸入の車だったので部品が中々届かない。

一月眠ったままになっていたこともある。

BMWだって壊れないというけれどそれは走行距離が少ない場合のみ。今だってプラスチックやゴムの部品が多く劣化する。それにBMWのV8というのはほぼ5割の確率でオイル漏れが起こる。

これを治すのは至難の業(お金が掛るのよ)


ならば日本車にしたらどうだという声が聞こえてくる。

以前、クラウンに乗っていたことがある。あるときカローラが代車できた。乗ってみた・・・変わらない、そうクラウンもカローラも基本的には変わらないのだ。

それに自動車はどこまでエコだとか環境に優しいと言っても経済的でない。

ならばあくの強い個性のある車に乗ることも一案と考えた。

どうせあと10年もすれば強い加速のGには耐えきれなくなるし、運動神経も衰えて運転が下手になる。

妻の勧め(というより税理士の先生)もあって、2年前に911を手に入れた。50歳を過ぎたらどうしても乗ってみたかった車だ。

まだポルシェがVWに吸収される前のシュトゥットガルド製の固体だ。

ところがこれが壊れない。一度も修理に出したことがない。

初めてである。車検まで一回も修理した事が無い輸入車というのは。

すこぶる優秀である。もちろんオイルも減らないし、オイル漏れも全くない。タイヤだってそんなに減りが早いと言う訳でもない。

こう褒め称えていると突然へそを曲げるかもしれないので、賞賛はこの位にして机の下で軽く拍手するに留めておこう。

その位、壊れないのだ。



Surfaceな街

以前ある方からこんな話を伺った事がある。

アメリカの東海岸と西海岸ではアジア人である我々に挨拶を返してくれるのは圧倒的に東海岸の方が多いと。

それもWASPである彼らの方が多いと言うのは驚きだった。

何でも西海岸は結局我々のような多人種の集まりで、とどのつまり同じなのだ。

妙に納得した。

先般、LAに滞在した折、息子の研究室のボスがLAはアメリカでも特異な街でとてもSURFACEだと言っていた。

確かにハリウッドの映画の舞台のように張りぼてに見えなくもない。

そのボスは東海岸の方が日本人にとって情緒的に合うかもしれないと付けくわえていた。

それも何となく分かる。

けれど、しかし、私はこのSURFACEな街が好きかも知れない。

我々は所詮トラベラーであり、永遠のトルバートールである。一か所に居を構え暮らしている訳ではない。トラベラーとして訪れるのだ。

そんなとき、歴史や伝統でがんじがらめにされた街より、SARFACEではあるが自由で気ままな街に居心地の良さを感じる。

LAは全米第2位の大都市である。でもNYやシカゴにはない田舎くささがある。

マルホランドからタウンタウンを眺めたらその意味が一層強く感じる。

ヨーロッパ特にパリには何回も行った。何回行っても尻の座りが悪く落ち着かない。

何故なら、伝統と歴史をこれでもかとトラベラーに強要する。

私はやはり東を見ているようだ。そう面(卯)舵イッパイである。取(酉)舵ではないのだ・・