私たちを歓待してくれるべく地元の人が近くの居酒屋で郷土料理を食べさせてくれた。
馬刺しはその当時も大変美味しく、これゃ牛肉の比じゃないと思ったものだ。
そんな中で、出されたのが骨かじりだった。
つい最近テレビでケンミンショーとかいう番組でやったので知っている人も多いとは思うが、当時はそんな情報も無い時代である。
私たちは肉の付いてないその骨を見て、これ俺たち馬鹿にしているのと最初は憤怒を覚えたが、よくよく見てみると皆が揃ってチューチューと旨そうに肉をしゃぶっているのだ。
その姿や奇妙なれど、大変美味しそうなのだ。私たちも真似してチューチューして見たが、あの豚臭さには慣れなかった。
進める彼らから虎口をしのぎ何とか次の話題に興じることが出来たものだ。
聞いて見るとこの料理は宴会の定番で、昔はイノシシを使ったそうな。立派なおもてなし料理だったのだ。
そして長崎のチャンポンのような椀物が運ばれてきた。太平麺=タイピーエンという料理だった。
これが麺がなんと春雨なのだ。当時の若者はこの健康食を少し物足りなさを感じたが、今ならダイエット食として最適だろう。
これは旨かった記憶があるのだ。
所変わればなんとやら、色々な料理がある。
農家が沢山取れたニンジンの食べ方として教えてくれたようだ。これは旨いのだ。
郡山ではイカニンジンというらしい。後輩のS君は確か郡山在住だった。今度聞いて見よう・・・
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