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2012年1月19日木曜日

秋入学 東京大学

テレビのニュースや新聞の紙面でも東大が秋入学を進めると言った見出しが出ていました。
皆さんはどう思われますか?

現実的にはいくつもの課題はあるでしょうが、私は総論賛成です。

今日はいつもよりはやく7時過ぎに帰ってきた学部4年生の息子にこの話題をふると、息子も総論は賛成のようですが、やはりいくつもの課題があると言っています。

ひとつは日本の社会システムが春入学に合致していることです。

資格試験もほぼこれに準じています。

それと息子が言うには大学がいっているボランティアや海外留学という選択肢を選べるのは裕福な家庭に限られるため貧富格差によりこの制度の歪が生じる恐れがあるということです。

なるほどこれも確かにそうでしょう。

某大学が先陣を切って導入しわずか5年で取りやめたと聞きます。

社会のシステムを変えると言うのは容易ではありません。

某企業の人事担当者が秋入学はコストが増えるので反対だと言っていました。しかしこのステレオタイプの発言はアホらしくて聞いていられませんでした。そんな企業に優秀な人材は集まるはずありません。己の価値観の枠を超えていないからです。

何故、秋入学にするのか。確かに海外との競争力という一面もあります。しかし、それ以上に今の日本の大学制度は遊び過ぎの大学生と、全く遊ぶというより時間の余裕の無い大学生が存在しているのです。

私はもちろん前者でした。しかし、そんな若者を中心に制度設計してこの国が良くなるわけありません。後者になるように設計する必要性があるのです。

息子は一度もアルバイトをした事がありません。したくたって出来ないのです。土日、祭日、年末年始も関係ありません。朝6時から9時近くまで学校と研究室です。これじゃ、アルバイトをしろというのが無理なのです。学校からお給金をわずかながら戴いていますが、それゃ普通の大学生がどういうものかしりませんが、息子の場合には大学がモラトリアムなどと言ってられません。すでに学生のうちからアカデミアの世界です。

色々な大学生活があってしかるべきです。しかし、国の制度設計のハードルを下げるというのは私には亡国の一手としか思えません。

息子がそうだから言っているのではありません。この国の未来が下流化することが心配なのです。

下流でも良い??それじゃ仕方ありません・・・・・・・

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