2007年に芥川賞をこの「ひとり日和」で受賞したことは知っていましたが、そういわれるとへそ曲がりは読みたくなくなるものです。でも3年も経ったのでそろそろいいかなと読み始めました。
作者は小さなころから図書館司書にあこがれて、筑波大に進学したそうで。本に対する細やかな情愛を感じるのはそのせいでしょうか。
彼女の生まれた妻沼町は私の郷里から近く、幼いころザリガニ釣りに出かけた記憶があります。
近くのパン屋さんが父の知り合いで、クリームパンやジャムパンを戴いた記憶が・・・・ぼんやりと残ります。
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物語は短編ですが、都会の閉塞感や孤独感が何気ない日常の一コマに顕されています。
どの主人公も普通で、退屈な日常をおくっています。そのことがより一層寂寥感として浮かび上がってきます。
並行して読んでいる「図鑑少年」も少し似たところがあります・・・・・
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