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2010年12月16日木曜日

新刊 愛国消費  高円寺 なみの湯

三浦氏の新刊です。

彼の著作は全部読んでいます。もちろん良い本もありますが、これはちょっとという本もあります。

ただ、彼の著作の内容データが少ないとか、正確でないという批判には「カチン」ときます。

それは後で確認すればいい訳で、ようするに直感力宜しく洞察されたかどうかが問題なのです。

氏のこの「ファスト風土化する日本」というのは、所沢パルコを作るときに「アーバンとサバ―バン」という文化テーゼを研究し、出店の拠り所にしようと画策した反動のようでもありますが、中々鋭い点をついています。

私なんぞ田園都市沿線という正真正銘のファスト地域です。氏の理論に納得することしきりです。

氏と同期で一番最初の日に進められた日本そばを食べて氏が卒倒したのを昨日のように覚えています。(氏はそばアレルギーだったのです!!)

しかし、世の常、物事は動いています。確かにそういった静的側面もありますが、私には拡散して収束するそんな動きも感じ取れるので静的側面のみでもないような気もしますが・・・・

そうそう、氏は西荻あたりに住んでいるようです。氏は高円寺や阿佐ガ谷あたりに今注目しているようですが、そのあたりは私の方がずっと先輩です。

高円寺に「なみの湯」という銭湯があります。村上春樹氏の1Q84にも登場する高円寺南です。

この銭湯は高さ25メートルの煙突に鯉幟を泳がせたり、クリスマスの今はイルミネーションを飾ったりいうなればカウンターカルチャーの象徴のようなところです。



阿佐ガ谷に住んでいた私はサンダルで高円寺の友人の家によく遊びに行っていました。

ジャズバーで一番安いバーボンをちびりちびりと飲んでいたあの頃、高円寺が東京の中心だったのです。

ドナルドバードも、マイルルデイビスもそこで覚えました。

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