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2011年1月6日木曜日

老境の心理 反フルサト考

よく定年退職してからこんな趣味を始めたとか、畑を耕すようになったと言う人がいます。むろんそれで楽しければ良いのですが、私は今いるところで今すぐに足を止めずに精一杯楽しむことをお薦めします。

このお正月の帰省ラッシュを観ていて、ふと思ったのですがこの日本人の「フルサト」願望がもしかするとこの国を衰退に導いている一因ではないかとふと思ったのです。

父や母の手料理を食べるのは楽しみでしょう?もちろん自分が走り回った野山を子供に経験させるのもむ大いに結構です。しかし、良く考えてみてください。生活の基盤がその土地にない以上、あなたは所詮その故郷にとっての部外者なのです。

定年退職してフルサトに戻ると言う人もいます。私はてんで御免です。3日もいたら飽きてしまいます。それに今まで都心で生活していた人間にフルサトが優しいなどと思ったらとんでもありません。
そんなものじゃないはずです。

東京での暮らしも楽しめぬまま、それはどこへ行っても同じです。不平不満の中で活きているのです。世界中の国民の中でこれほどまでに「フルサト」に帰りたがる国民はいません。これって結局、毎日の不平と不満を私には優しいふるさとがある。という幻想で現状に適応できていない自分を正当化する切り札だったりして・・・・つまりは逃げ道をいつも作っていて働いている訳です。そんな仕事ぶりでは結果は何をかいわんやです。

英語にこんな諺があります。「Father make a house、Mother make a home」そうその場所が「フルサト」なのです。

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