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2011年4月21日木曜日

DNAの違い  選択理論


私の古巣の会社が新聞の一面に掲載されるのは以前の総会屋への利益供与事件以来です。25年ぶりかな・・・

新聞に掲載された現社長も今回抜擢される新社長も共に私より1つ先輩で良く可愛がってもらいました。よく飲みにも連れて行ってくれた先輩であります。(確か二人は大学も慶応で一緒でした)

今回騒動の発端は大株主に一言の断りもなく日本政策投資銀行との提携を進めた事です。何故断りを入れなかったのでしょう。疑問です。もちろんそこには名前は出てきませんがこの政策投資銀行を結びつけた人物がいるはずですが(想像はつきますが)、相手が分からず自己保身と恐怖感がトップの判断を誤らせたのではないでしょうか(私の推測です)

そもそもこの会社はセゾングループを率いていたTS氏の学友でもあるMT氏が築きあげた骨格を持ちます。私がいた頃には新人社員以下全員がMT氏の号令以下、脇目もふらず氏に忠誠を誓うカリスマ経営型の会社だったのです。その後の上場により、もう少しまともになったとしてもこの性格は変わらないと思います。もちろん現・新の社長も生え抜きの人物ですから。これは余談ですが西武という会社のDNAを調べるには鎌倉霊園の宿坊で1泊し西武関係の本を読めばよく分かります(笑)

そこへ行くと(これは聞いた話です)大株主のMT社のMA社長という人は、大変合理的な人とのことです。建物を見ても兄の建物と違うことが良く分かります。出身は確か某信託銀行の旧大蔵省担当だったとビルヂング協会の冊子に記載されていました。自分の子供であろうと能力如何では後継ぎを認めず、当然子供には大変厳しく外車を買い与えるなどとんでもなく、つつましやかな一般の人の生活をさせていると聞きます。ただ、ある人が今まであった中で三指に入る「頭の良い人」だとも言っていました。

つまりそもそも企業風土が全く違うのに、自らの価値観によって相手を判断したのではないでしょうか。DNAの違いというのはどこの会社にもあるですよ。これは中々その会社に身を置かないと分からないものなのですね。

人間が相手をどんな場合受け入れ、どんな場合受け入れないのかという研究が行動心理学の分野で行われています。相手に恐怖を与えた場合はその相手を遠ざけようと行動し、相手に認められたと思う場合にはその相手を自分との上質な関係におくという選択理論です。

今回はさらにこれに偏向バイアスがかかったと見るべきなのかもしれませんね・・

何はともあれH先輩は退任したと言っても執行役員、さらにM先輩と二人で上手く利害関係者との調和を図ると思います。健闘を期待しています。

私は何事においても怖いと思った時には「君子危うきに近寄らず」それが出来ない時には「相手の胸に飛び込む」を旨としています。これ結構良い結果になるものですよ。お試しあれ。

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