昨年亡くなった京都大学の名誉教授であった森 毅さんが面白い事を言っていました。
自分が退官した時に出来るだけ大学の仕事から離れた、新しい事をしたいと。
今までの自分で生きて行くのではなく、過去は過去、現在は現在として生きて行くことが大切だと言っていました。過去の自分の抜け殻に頼るなんてまっぴら御免ということです。
それと同じような話を先日の古希のパーティでSパパが言っていたことと重なります。
Sパパは「自分は変化を受け入れてきた。そして変化を楽しんできた。もしあのときに一歩踏み出さなかったら、こんな人生にはなっていないと」
だからこそ、ここ10年の間に2度も癌の手術を受けながらもカムバックし、私達何事につけインスパイア出来るのでしょう。納得です。
森先生はこんな事も言っていました。老人になると全てを付加していく人生ではなく、マイナスの人生にするべきだと、リタイヤしたら何かをしようと考えるのは、前者でちっとも楽しくないのたせそうです。それでは過去を引きずっているのではと考えるのは早合点です。
先生は過去に行った自分のエッセンスのことを言っているのです。仕事の業績や評価ではなく、自分の中に栄養としたきっちりと身に付いた魂のようなもののことです。
しかし、そうするためには捨てるだけのつまり有り余るほどのものを若いうちに経験しておかなければならないのは言うまでもありません。それもしないで捨てることをしたら空っぽになってしまいます。
特に若い人はこの事を理解しなければなりません。草食系でも肉食系でも構いません。必死になってやってきたことだけが人生を豊かにするのですから。
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