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2012年5月28日月曜日

医療ショッピング

私がブログほ始めたのが2008年の8月28日です。今年の8月28日で丸4年になります。

当初はブログもプライベートな日記のような感覚で毎日起きた出来事や、自分がハッと思ったようなことをつれづれに書いていましたが、フェイスブックを始めるようになって毎日の記録のようなものはフェイスブックに載せて友達と情報を共有し、もう少しまとまってアーカイブスにするようなトピックをブログに載せるようにしたので、ブログの更新はスピードダウンしたことは歪めません。

ブログを始めた2008年の8月は私の尊敬するT先輩が癌の告知を受けた月です。

I先輩、M先輩、一つ下のT氏と病院にお見舞いに行ったことを覚えています。

先輩の癌はたちが悪く、S字結腸の上部にありほとんど自覚症状の無いまま進行していました。

さらに癌の原発叢は切除しましたが、リンパ節、さらに肝臓にも転移していました。

先輩の子供はまだ幼い女の子がいたのでなんとか直したいと厳しい治療にも立ち向かいました。

私も色々な事を相談され、当人より民間療法(実績のはっきりしない)まで持ち出されました。これには困りました。

癌の大きさや数進行度合いによって手術が出来るものと出来ないものがありました。たかだか4年前なのに今承認されている分子治療薬もまだ使えず、一般的抗癌剤の投与しか残された道はありませんでした。

何とか方法はないものか数人の専門家に聞いては見たのですが、そこは特効薬などあろうきずはなく、逆に医療ショッピングに走ることへの警鐘も教えられました。

当時はその意味(真の意味)を理解する事は出来ず、反発を覚えたのですが、今になって考えれば一線で治療に従事している人が知らないはずはないのです。皆が出来る限りの方法を最善でやっているのですから、その事をもっと考えるべきだったのです。

先輩はその翌年逝去されました。亨年52歳でした。早すぎる死でした。

医療は万能ではありません。まだまだ分からないことが多く、日々進化しています。しかし、一方でその行為は人が行います。医療ショッピングはもっとも嫌悪される行為ですが、同時に医療についてのリテラシーも必要だと思うのです。

近くの整形外科で加齢による膝間接の痛みと診断されていた妻は大学病院に行って、膝関節も筋も問題ありません。もし問題があるとすると筋肉が何らかの損傷を受けたことしか考えられませんと言われたというのです。今まで膝に注射してきたヒアルロン酸も何でもない所に刺激を与えるだけで何ら効能はないとも言われたのです。そういえば筋肉の損傷からの回復は大体3カ月掛ります。妻は昨日も鎌倉を歩いて痛みが出なかったといいます。ちょうど3カ月・・・・なるほど・・・・・・・

妻はもっぱら溜まった洗濯物の息子の大きすぎる白衣にアイロンをせっせとかけています。

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