焼きそば 青葉台 想夫恋
私が初めてこの焼きそばを食べたのは今から3年前の丁度今頃の初冬の午後だったと記憶している。 何故記憶しているかと言われれば、その日に妻と二人で河口湖の新しく出来たリゾートホテルに向かう途中に立ち寄ったからである。
以前から噂には聞いていたが足を運ばなかったこの店は焼きそば一本で売っている。大分県ではチェーン展開もしているポピュラーな焼きそばということだが、関東地方ではここだけだそうである。青葉台から車で15分は掛る、はっきりいって辺鄙な場所にある。
店内は鉄板を囲むようにカウンターが配され、明るい窓側にはテーブル席もある。大きくて厚そうな鉄板は真ん中がやや窪んで綺麗に磨きあげられ、店主の拘りが垣間見える。
カウンター席で店主の作り方を見ていた。ここの焼きそばは本当の焼きそばなのである。焼きそばと言って良く食べているあれは実は炒めそばなのである。まあ、それはそれで美味しいのだが、有体に説明すれば、ここの焼きそばは麺をよく焼くのだ。細めの麺をよく焼き、頃会いを見図りこれまた細いモヤシと細切りの豚肉を入れる。そして最後に卵をトッピングする。私達はトッピングに目玉焼きをオーダーした。
味はとても上品である。ソースばかりが強い屋台の焼きそばとは一味違う。焼き方、麺の細さ、もやしの塩梅、肉の量、ソース・・・その全てが計算されつくされている。これは完製品だ。これ以上余分な物を足したり引いたりしてはいけない。そういうものである。値段は決して安くない。けれども無性に食べたくなる。ビールと焼きそば・・これまたゴールデンカップル、似合いすぎる組み合わせだ・・・・
そうそう、いつも想うのだがどうして「想婦恋」じゃないんだろうか・・・それじゃ不倫になってしまうから??いやいや焼きそばは「フウフウ」言って食べるからなのか・・未だ謎のままにしている・・・・
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