ポキのお話
ハワイに通い始めて15年になる。マウイに安くステイできる小さな蜑戸を買ってからはもっぱらマウイに滞在することが多くなったが、日程の調整もありオアフにも足を延ばすこともある。
ハワイに通い始めた頃、よくKマートのポキを買った。ここのポキはあっさりしていて美味しいし何より手軽なのが良い。チョッと小腹が空いた時などこの総菜とビールがあれば何もいらない。
ポキはご存知のようにハワイのローカルフード、生の魚を食べる習慣の無い西洋人にもここでは浸透している食べ物だ。味は千差万別、玉石混交、醤油を使わないものもあるし、ごま油も使わないものもある。
ワイキキに泊っていてもノースショアに足を延ばすことが多い。理由は海老を食べるため。
私がよく行くのはワイメアタウンの手前にある大きな海老の夜台、ここでシンプルなシュリンプを頼む。
あるとき隣り合わせた腰にタトゥーを入れたローカルの10代の女の子がポキの話をしていた。どこのポキが美味しいかという話題だった。その子たちによるとカフクにあるスーパーレットというローカルなスーパーマケットで売っているポキが一番だと言っていた。
興味を持った私は早速その店に行った。その店はまず日本人は見かけない、ローカル以外は知らないハワイの風景にすっぽりとけ込んだ店だった。奥から出て来た女性は商売っけのまったくない素振りで私を無視していた。それでも勇気を持ってカウンターでポキを頼んだ。女の子が言っていたように、ライスの上にポキを乗せてもらった。醤油のしっかり滲みたそのポキと白いご飯の相性は日本人なら嫌いな人はいないと思う。まさにハワイ版づけ丼である。ノースショアに行ったら勇気を持ってこの店を探すことをお薦めする。世界一のポキだから。
0 件のコメント:
コメントを投稿