癖になる味
このところ昼飯時になると事務所を飛び出し、山手通り沿いの「香家」に入ってしまう。
目的は汁なし坦々麺である。今までも数回色々な店でこの手の坦々麺を食べたが気に入ったものは無かった。結論、どの店も中庸。
この「香家」の汁なし坦々麺は最初食べるとその鮮烈な山椒の辛さと、唐辛子を練り込んだ麺のダブルパンチで口がしびれて味が分からなくなる。
2回目に食べると、多少耐性が出来たのか唐辛子の甘みのようなものが感じられる。
そして3回食べると不思議な事に辛さに慣れてくる。
この店はいつも直球勝負なのだ。変化球など投げてこない。ずはっとインハイをついてくる。そこまで辛いものは駄目だと言う人にも、ちゃんと中速や低速のボールも用意してある。ただ、私は三振してもインハイの高速球を思いっきり振り切りたいので一番辛いものにさらに香菜をタブルで頼む。全てを器の中で良くかき混ぜて混然一体となった麺を口に入れる。間違っても啜っては駄目だ。辛さが喉にはりついてしまうから。梅雨の晴れ間の続く今日、また飛び出してインハイの直球を振りに出かけるか・・・
出店 中目黒「香家」
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