テレビのニュースで酒蔵の杜氏が音楽を掛けながら仕込みをして熟成させると良い酒が出来ると言っていた。その時はモーツァルトだったと思うが、酒も人間が作るもの、人間が気持ちよくなれば良い酒も出来るのだろうとあまり深く考えなかった。
ところが最近この醸造と音楽の関係について科学的アプローチが試みられて結果を残したというのだ。ニュースによると音楽=ある種の振動が酵母に影響するのだという。そもそも酵母菌の中にはオスとメスが存在するものもあり、それらは性ホルモンのような物質で接近したり離れたりしていることが分かった。そこにある種の振動が加わると分子どうしがくっつき、空気を排他し、嫌気性の酵母の働きが活発になるというのだ。これは白眉である。確かに発酵というのは微生物の働きである。無機質ではない。だからこそ森羅万象に影響される。納得である。
音楽を振動ととらえればそれまでだが、考えてほしい。別にアイドルが嫌いじゃないけれど、セラー内に大音響で流されるヘビーローテーションによって赤ワインが美味しくなったと聞いたらどう?モーツァルトと行かないまでもピーターアップルヤードやコルトレーンの方が美味しく感じません??ただそれだけですけど・・
0 件のコメント:
コメントを投稿