消費税増税前の駆け込み需要が後を絶たないという。悲しいかな我が日本人に染み付いた悪癖のようでもある。エコカー減税にしてもそうだ。エコカーにすると環境にやさしいという謳い文句は本当だろか。確かに人間は人口爆発とともに化石燃料を食い物にしてきた。このままいけばいつかは枯渇するだろう。ジャレド・ダイアモンドはイースター島の文明崩壊と同じように近代文明も崩壊するという。しかし本当だろうか。
今日の朝刊に南極のオゾンホールが過去最小となったと書かれていた。中国での排気ガス、北極海の氷が溶け温暖化が叫ばれているまっただ中、地球は逆の反応を示した。化学はどう説明するのか。
そもそも宇沢弘文氏がずっと前に論じているように、自動車という乗り物は経済的でないのだ。どう考えたって経済的ではないのだ。エコカーなら同じ車と比べて経済的と反論する向きもあろうが、所詮それは横一列の止まった時間軸での話。時間という縦軸を考えれば自動車を一台生産するために生じる環境負荷と車を買い換えた際に生じる環境負荷は同じテーブルで比べられるのだろうか。
エコカー減税というのは国民への利益誘導である。国家にとってその方が、都合が良いから導くのだ。それを目先の利益につられてまんまんと引っ掛かる我が国民性の情けなさ万事休すの感がある。
そんなことを考えて休日、車のハンドルを握っていたら、ウインカーも出さずに右折する車や、横断歩道を渡ろうとしているのにアクセルとブレーキを間違えて急停車する車、同類お持ちの方には申し訳ないがそれら全てエコカーだったと付け加えておこう。
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