新聞社やテレビも週刊誌宜しく視聴者が喜びそうな話題ばかり取り上げ、劇場化していることがマスコミの凋落に繋がると嘆いていたのだが、今度はSNSでも同じようなことが起こった。
そもそも私がSNSを始めようと思ったのはそうしたマスコミの一義的、一方的報道姿勢に疑問を持ち、自分で情報を取捨選択するSNSを試して見たいと思ったことが発端だった。SNSには多くの情報が氾濫する。正しい情報も正しくない情報も。それらを選択するのは自分であり責任も自分にある。SNSも慣れてくると自分と価値観が近いという人を見付けられるし、逆もある。そうして自らが情報という玉を磨き上げていくのだ。
ところがとあるSNS運営サイトから情報の内容を訂正して欲しいと要請があった。理由はポリシーのひとつである「著しく営業に影響する恐れがあり、事実か確認できないこと」に抵触するらしい。
私はその店のピッッアを数回食べている。味は美味しいと評価している。そして掲載した事実は私がこの目で実際に見て、経験したことなのである。伝聞でも推測でもない。
店の前の公道でお揃いの店のtシャツを着て、店内からホースを引いて水だらけにしながら車を洗い、あたり一面が水だらけになっていた。私の布靴は汚れ、通行人はその様子を並行しながら足早に通り過ぎていったのだ。
店というのは味だけではない。オーナーや店主のポリシーが具現化される。それも評価してはいけないというならば斜陽になったグルメ雑誌と同じ、店からお金をもらって良い情報だけ掲載するのと同じである。
私の好きな真鶴の寿司店の口コミに店主の手が汚れていたと揶揄されていた。店主はすぐさま同じ書き込みにそのことをわび、手についていたものはある食材を扱うときにつくもので当日はその処理をしたばかりだったと説明を加えていた。私は尚更その店主の人間性、料理に対する真摯さを感じたのはいうまでもない。
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