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2014年6月26日木曜日

私的カーグラフィック#28 ジャガータイプF


ジャガータイプEは私の永遠の憧れです。そのタイプEへのオマージュとして作られたのが今回のタイプFです。ロングノーズ、ショートデッキはタイプEと似ているものの、後ろから見るとアストンマーチンのようでもあり、前から見るとマセラッティのようでもあり、やはり別の車です。宣伝文句がまたいい”It’s good to be But!!”まさにヒール役の私にピッタンこであります。というわけで今回も毎日その前を通りすぎているジャガー世田谷さんにお邪魔させて頂きました。

ご存知のようにフォードグループを離れて、タタの資本配下になったジャガーとレンジローバーです。エヴォーグが出たあたりには、カッコは良いけど走るの?と本当に心配になってしまいましたが、今回のタイプF4つの種類が選べ、廉価版の2車種は3.0リットルのV6でエコノミーではありますが、多くの欧州車が燃費を求めているエンジンで個人的には興味なし。今回試乗したのは5リットルV8のコンバーチブルでした。クーペはこの上にタイプRがあってさらに馬力が50HPアップされるようです。

内装はさすがというよりほか有りません。新型のコルベットは頑張りましたがここまでの質感はありません。シートはレンジローバーと同じメーカーのようで固くしっかりとしていて、さらに十分なクッション性もあります。コリノー社のレザーではなさそうですが素晴らしい仕上がりです。以前、プロゴルファーのOA女史がレンジローバーに乗っていて、偶然、南青山のマンションのエレベーターで乗り合せた際に、腰痛持ちにはこのシートが手放せないと同感したことがそのよさの証明でもあります。それにしてもフロントガラスのスラントが急で視界は狭いです。女性にはちょっと厳しいいかな。ちょうどガヤルドのそれに近いかも。

まずエンジン始動。このカリカリ音は何?V10V12のエンジンなら分かりますが、V8の音じゃない。住宅地でははっきり言って迷惑になります。どうもオーバーリテイクしているようです。タイヤは20インチで前235/35295/30、奇しくも19インチですが私の911カレラSと同じサイズ。ハンドルは今流行のエルゴノミクスレーシングタイプです。握りやすいです。

少し詰まっている246を川崎方面に走りながら感じたのは、まず低速のトルクが薄いこと。アクセルがスカスカしています。それとブレーキがじわっと効かない。低速ではカクンカクンとしてしまいます。陸橋をUターンして今度は空いている上り車線で少しだけ速度を上げます。するとさっきのトルク不足は嘘のように車体をグイグイ引っ張ります。これはきっとエンジン特性でもあるトルクカーブ高回転によっているのかもしれません。それでもどこかしら猫足の面影が残っているのかと思いましたが、サスペンション、ハンドリングは全くの別物です。確かにタイヤサイズの割に突き上げは少ないですが、車体の剛性感は911のほうが上手です。

車長は4600ミリとほどよいサイズ感ですが、車幅が2000ミリ、うーん、右ハンドルとこの車幅が最大のネックかもしれませんね。つまりはパナメーラと同じくらいになってしまいます。パナメーラGTSとこれを比べたら、はっきりいって運転の楽しさはパナメーラに軍配があがりますね。
ジャガー世田谷のHさんには申し訳ありませんが、もう一台持てるならば別ですが、やはり2台を選べと言われれば選択肢から外れてしまうでしょう。
そうそうタタに変わってからフォードの時のように部品を共用しろと指示がないのが良い点だと言っていました。納得。











2014年6月19日木曜日

チャーハンのこと

一週間前から頭の中がチャーハン、チャーハンを連呼していた。

鎌倉に居るときには自転車で羽深さんに食べに行けば、お望みのチャーハンにありつけるのであるが、この中目黒周辺には中々安定した「街場の中華屋さん」が無いのである。

この「街場の中華屋さん」というところが大切なポイントである。まず価格は1000円以内、どんなに美味しかろうが1000円以上するものは「チャーハン」ではなく「炒飯」になってしまう。

そんな訳で昨日、スタッフを無理やり引き連れ目黒と不動前の中間あたりにある店に出掛けた。テレビでも紹介されている有名店である。店内には雑誌やテレビで取り上げられた紙面が所狭しと貼り付けられていた。

芸能人の色紙は別としてこの手の店で美味かったことが無いので、少し心配になった。

合席で待っていると餃子が先に運ばれてきた。焼き方は良いものの、普通の味である。羽深さんの方が美味しいと心のなかで思っていたが、チャーハンが来るまで答えはお預けにしておく。

餃子が食べ終わって暫くするとまずスープが運ばれてきた。濁っていて味噌汁のようだ。これを一口飲むと妙な酸味と甘味が舌先に残り、レンゲを置いてしまった。

肝心のチャーハンは五目チャーハン880円を頼んだのだが、これがまた可笑しくなってしまうほどチャーハンと具材がバラバラでエビやホタテもあしらわれているが、味に一体感がないのである。

ホタテなのにこれ蒲鉾と間違う程、食感も悪い。エビに至っては味がしない。お米はパラパラだが他の具材の味が薄く、またつややかなコーテイングがなされていないので口の中でパサツキ感が増す。

そして何より一人でテンパっている店主が従業員を怒鳴りつけている。後味の悪さを残して早々に店を切り上げのは言うまでもない。

その後、私はどんなチャーハンが好きなのか自分なりに考えてみた。日本中の美味しいと言われるチャーハンをブログにしている人のコメントも参考にさせてもらったが、私が探しているものとは違う。

私が大学生の頃、肉体労働のアルバイトをしたことがある。叔父の手伝いだった。

場所は自由が丘、小綺麗な店は沢山あるが、叔父はいつも汚れた作業服でも嫌な顔をしない店を選んでいた。当日は真夏で着ていたTシャツは絞るほどの汗だった。

叔父が選んだのは中根の信号から少し駒沢公園よりに下った中華屋さんだった。

店の名前は別れたが、テレビで高校野球を中継していた事を覚えている。私はチャーハンと餃子を注文した。

記憶は残念ながらそこまで美味しかったかどうか覚えていない。でもそんなことが思い浮かぶのだからマズかったとは思えない。そうだ。その店を探してみよう。まだあるか分からないが、もしやっているようなら嫌がるスタッフほ無理やり連れて確かめてみよう。「街場の中華屋さん」の正統派チャーハンであるかどうかを・・・・