「美味礼賛」一気に読んでしまいました。なんでもそうでしょうが、物事の黎明期にパイオニアとして努力する人の姿には感動します。
辻静雄氏がフランス料理に取り組んだ昭和30年代の後半はそんな時期だったのでしょう。
読んでいて話にぐいぐい引き込まれる自分でした。デッキで寝ながら読んでいたらついついモンラッシを1本あけてしまいました。(笑)
この物語に出てくる、ポール・ポキュース氏はいうまでもなく現在でもスーパーシェフとして日本での地位は不動のものですが、その昔、リヨンのピラミッドという店で下積みをしていたとは知りませんでした。彼が氏のためにハンドルを握って送り迎えしていたとは信じられません。
そうです。この「ピラミッド」というお店は現存し、泊ることもできるようです。(写真はHPよりお借りしました)
今度パリから足を延ばして、リヨンで2泊そんな計画もありでしょう。
フォアグラにはシャトー・ディケム、アニョー(お乳しか飲んでない子羊)のステーキにはコート・ロティ
これはしっかり脳裏に刻みました。
ノルマンデーのモンサンミッシェル近くのレストランで食した、子羊も潮の香りがすると書かれていました。トトキシェフが作る「奥尻島の羊のココット」を思い出してしまいました。
それにしても後段で出てくるレビィストロースの「料理の三角形」はまだ読んだことがありません早速探し出して読んでみることにします。
料理が趣味でなければ書いてある内容はチンプンカンプンですが、ほんの少しの知識で物語が10倍楽しくなります。
貸して戴いたRパパありがとうございました。良い本でした。
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