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2010年9月30日木曜日

閉鎖した市場と精神

私が日本の物づくりについてついきつい事を書いてしまったら、今鎌倉ベースの設計を一生懸命に進めてくれている先生が気にしていました。もちろん先生のことを言ったのではありません。実際のメンテナンスのことを考えれば今の日本では先生の忠告はもっとものことなのです。

私が言いたかったことは、日本市場の閉鎖性とそれによって生ずる精神的閉塞感のことです。

旧大蔵省による金融機関の護送船団方式による管理に限らず、あらゆる場面で官公庁による利権の確保が見受けられ、企業もその恩恵を受けるべくイエスマンとして活動します。本来ならユーザーを一番に考えなければならないのに本末転倒です。

さらにそうした企業は異分子に排他的に働きます。海外で日本以外の生活を体験し、異文化と触れ合った多くの帰国子女がその恩恵を受けられないばかりか、排他的に扱います。これでは新しい他の文化を理解することは出来ません。

私が前々から物作り大国などというのは全くの嘘っぱちだと言っているのはそのことです。井の中の蛙です。広い世界を体験していない。だから「ガラパゴス化」してしまうのです。

若人よ世界に船出しないさい。そして苦労しなさい。必ず自分の骨となり身になります。

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