真面目にこの国の行く先を心配する一人として「国債は暴落するか?」という今もっとも熱いテーマについて考えてみます。
テレビに登場するK女史などはどんどん国債を発行すれば景気は良くなるといっています。この種の理論の中心は、政府のバランスシートである負債の部にばかり目をやり、資本や資産を無視しているというものです。K女史は公認会計士でもあるので直感的にもそう思うのでしょう。
確かに日本はアルゼンチンやアイルランドのように外国が国債を多く持っている国とは異なります。
一方、このまま増発すれば国債は信用力をなくし、国債の長期金利は上昇しハイパーインフレーションが起こると警鐘を鳴らす人たちがいます。
この人たちは国債の発行が実体経済に波及しておらず、国債発行によるお金は血肉になっていない数値的データを持ち出します。私も実感的にはこちらに近い感じがします。何かをやろうと考えても長期的ビジョンの描けないこの国では有利子負債は大きな壁となるからです。
さらに彼らの意見の中には、高度経済成長とちょうど逆の高度経済停滞が起こっているとも言っています。さらに高度経済成長により、安価な若い労働力として都市に集められた人たちが高齢化し都市を急速に疲弊させるというものです。
つい最近読んだ日経新聞コラムに行天豊雄氏が「小泉さんが改革をほっぽりだしたから・・・」という件がありました。
私は「はっと」しました。そうか小泉さんは改革を実行しようとしたけど結局出来なかったんだ。その理由は官僚、政治家彼を取り巻く全ての人たちが彼の前に立ちはだかり改革を阻止したのだと。
それはとりもなおさず我々国民が痛みの伴う改革を望まず、このまま坂を転がって何もしないことを選択したのだと思い本当に目の前が真っ暗になりました。
今日から師走です。前半は目の回る忙しさですが、こんなときこそ忙即閑、閑即忙です。
こんな本を読んで徹底的に頭の中で考えることにしましょう。
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