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2010年12月1日水曜日

価格再考

私の会社のスタッフでも取引先でも過去のデータや相場といったもので価格を構築しています。

私達は学生の時に価格は需要と供給によって決まると教えられてきました。そう需給曲線による価格均衡です。

しかし、実態の経済はそんな単純なものなのでしょうか?グローバル化した21世紀、価格の決定には自国の需要者と供給者以外の多くの要素が含まれるはずです。

当然、他国の同様の価格均衡、世界的に漂流するマネー、それらと複雑に関係し合う債権や株価こういった様々な要素により価格が決定されるはずです。つまり、トヨタが10円円高になったらいくら損するという理由は無意味なのです。

以前私は「日本は物作り大国という信奉を捨てよ」といいました。いくら良い品物を造っても自国の閉じた経済システム(多少の為替リスクを上乗せした程度の価格構築)では耐えきれなくなるからです。

数年前、IBMが全ての生産(実物としての商品)のライセンスを中国企業に売却した時に、いつかはこれが現実のものになるかそうでなければ生き残れないと感じました。

ただしここでいう価格とは単に商品の価格ではありません。もう少し広い意味で物の価値と言い換えるべきものです。

我々は経験を一番のよりどころとします。しかし、今価格についてもっと弾力的に価値観を一掃させても良いくらいだと感じています。

ワイキキのビーチで1ドルを貰って、お客の所に行ってビーチパラソルを開いている子供の姿を見て強く思ったわけです。

だって彼は1ドルが150円近くしていた時も、今の80円でも同じような笑顔でパラソルを運んでおこずかいと生活費としてサーフィンしているのですから・・・・・・・・



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