「ひとり日和」で芥川賞を受賞した青山七恵さんの「お別れの音」という短編を読んでいます。
本が好きで筑波大に進み図書館司書の資格をとりつつ小説を書いている人らしく、言葉の扱いがとても丁寧です。それにこの装丁も素晴らしい・・・・
日常に潜む本の些細な事を彼女らしい独特のトーンで描き出しています。
子育ても終わり、家庭の中にも何となく自分の居場所のない主婦が、週に4日大学の給食室でパートをやりながらふとした日常の中に自分の心の烈情をしたたかにしたためている短編はごくりとするものがあります。そう日常の中のふとした一瞬です。
彼女のファンになりました。
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