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2010年12月7日火曜日

ロラン・バルト 「記号の国」

著作の中には波がある。その波は単なる質的構成力という言葉をもって説明し難いような、気のような力を持つ。

バルトが1966年から2年足らずの間に2カ月近く日本に滞在した。彼の眼は遠い異国で考えていた己の心の解釈と実際に目にすることで確信しえた思想とり相克を通じて実践される。

この本はまさにそんなバルトの心の目を感じることが出来る。

みすず書房の素晴らしい翻訳と構成に敬意を表したい。

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