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2011年2月7日月曜日

げんなり  とある作家について

故人のことをとやかくいうのは好みませんがどうしても一言。

太宰治文学賞も受賞したこのY・Aという作家の文章は透明感があって緻密な描写が好きで読んでいました。「戦艦武蔵」もこの人の著作です。

ところがつい最近購入した未発刊のエッセイを集めた書籍の中でこの作家がこんなことを言っています。

ときどき通っていたバーのマスターが、バーとは別の小料理屋の2店目を出したのでそちらにもご利用くださいという案内状が届いたが、二股をかけたようなこんなバーには通いたくない。」

「とある料亭の女将が、ハイヤーで弔問に訪れた。私がお金を払っていることを気にしていないこの女将の店には二度といかない・・・」

いっきに嫌いになってしまいました。私も飲食店を経営していたのでこの手のお客が多いことは知っています。彼らはお金を払ったんだからいつも自分だけを向いていて欲しいと要求するのです。

バカじゃありませんか、その人の生活や家族の分まで面倒をみるつもりならいざ知らず、これっぽっちのお金で人を意のままに動かそうとはオバカ以外の何物でもありません。

人は年をとると分別がつくと言いますが、そんなことは無いようです。先日も定年をとうに過ぎた男性4.5人が公共の場で大声でY談をしています。まわりには家族連れや女性がいてもお構いなしです。その人たちの顔の貧相なことといったらたまりません。

一方、エレベーターを譲ったらきちんと挨拶をしてくれる中国人もいます。

国籍でも、年齢でもありません。個人としての矜持ある心それが欠けている人も多いのが事実です。

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