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2011年2月10日木曜日

子供に何を望むか  2階建思考

マスコミの取材を受けて我が子に伸ばしてもらいたい能力は何ですか?との問いに、30代半ばと思われる父親が「集団での協調性と会話力」と答えているのを見て、この国も終わりだなと思う日々であります。

サラリーマンを経験している身として集団内における上と下の軋轢は確かに理解出来ます。だけどね、そんなこと一歩会社の外に出てみたら何の価値もないことなのよ。部下に叱責する上司のレベルの低いことこのうえなしなのですから。

つまりね、親が子供にそんなことが「生きる力」だと思っている内は我が国は下降線をたどるのみなので。

私が軽蔑する人間に「城を作る人」がいると前にも書きました。自分の小さな世界から全ての事を判断しようとする狭小な心の人間達です。

そしてもう一方、こうやってへつらって何事も揉め事が起こらないようにバランスを取ることだけに傾注する人もやはり「城をつくる人」なのです。

昨日も、今の30代の多くの男性が死に物狂いで仕事をする人が少なくなったと弊社の顧問税理士さんと話題にのぼりました。これだって「自分の城」を作っているのでしょう。

人生全部何て言いません、人生のどこかで死に物狂いで仕事に励まなければ、振り返った時に虚しい人生になりますよ・・・これは今だから言えることです。

大学で教鞭をとっていた外国人が日本人の学生を観て「2階建の思考」と揶揄したことがあります。

そうです。1階は「日本的なる思考」で2階は「カントやヘーゲルに代表される西洋的思考」
いわば合理主義です。そして学生は都合良くこの二つを使い分けているというのです。

その通りかもしれません。軋轢をさけ、人から嫌われたくない、良い人に思われたい、そういう類の人と私は仕事をしたいとは思いません。ましてやプライベートなどとんでもありません。戯言としてお聞きください。

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