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2011年4月19日火曜日

視座 大震災

某新聞社で編集委員をされているH女史が来社され、今回の原発や震災後の様子を実際に見てきての所感を聞くことが出来ました。

30年前には原発についてきちんとした知識を持ちながら、YESやNOを言う人がいたけれど、今の日本はこういった人がいなくなってしまったと嘆いておられました。

もっと言ってしまえば年間数百億円の広告費を使う電力会社と経済産業省の天下り、莫大な政党への寄付が意見のデコボコを平準化し、一色にしてしまったということです。

そして首相も含めた政治家のリーダーシップの欠如、さらにはイの一番に乗り込んで復旧に対する提案を行う人が高みの見物としていることなど政治に対する問題は山積みのようです。

若い世代はこの便利な世の中に慣れてしまって、最も初元的教育を受けておらず、さらに教育する人もいないこれも同様に嘆かわしい姿です。

JAL再生のために自ら泥船に乗ったI氏のように自らの損得とは関係なく、社会のためにおのれの出来ることやるそういう日本人にならなければいけないとも申して居られました。

氏は確かに震災の被害は甚大で、この国のエネルギー政策は行き詰まったけれど戦後の焼け野原の復興のように、なにも無くなってしまった東北を拠点に世界に冠たる国を再生するチャンスでもあると最後に付け加えていました。

そう信じます・・・

私が多田富雄先生のファンであると伝えると、自分が編纂した先生の本を持ってきてくれるともおっしゃっていました。

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