クーラーボックスに4.5本のビールを入れ、片手にサマーベッドを携えて、突端に行く。
今日は風が強い。
おっと忘れてはいけない。もちろん本も一緒。
村上春樹氏の短編再読という本を読む。
やはり彼は天才だ。
彼の翻訳が溜飲が下がるようにすっと胸に収まるのは、彼の類まれなる能力と緻密な観察眼だということが良くわかる。
トルーマン・カポーティの訳についての説明があったが、英語の単語ひとつに時代背景、文化、人々の感情まで分析する。
in the streetとon the streetの違いでこんなに訳が変るのかと驚いた。
文学は表象文化である。テクストの解釈を読者に委ねる。しかしそれはまた読者を選別することでもある。その能力のない読者を切り捨てる問答無用の刀でもある。
彼の文学を読むにはそれなりの準備運動をしないと怪我をしますぞ!!!!
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そんなことを考えていたら妻が鎌倉駅前から帰ってきた。ケンタのハンバーガーとチキンをもって。
二人でクーラーボックスのビールを飲みながら食べていたら、妻の頭上をとんびがかすめた。
鳥は弱い方を狙うというが、弱いのは私なのに・・・・・とんびの目が狂った???
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