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2012年1月6日金曜日

開拓者たち  国策と言う愚策

元旦から始まったNHKBSのドラマ「開拓者たち」これは観られませんね。

作品がどうのこうのと言うんじゃありません。祖母が語っていた満州からの引き上げの壮絶な様子がそのまま映像化されているからです。

我々は口伝えに聞いたことを心の中でやんわりと懐柔して咀嚼していきます。だから消化不良になりません。こんなに生々しいものを見せつけられるとたちまち消化不良になってしまいます。

子供を背負い、手を引き、ずぶずぶの荒れ地を逃げながら、後ろから弾が飛んできて、横に居た人が倒れてそのままになってしまった様子は地獄絵のようです。

祖母は中国にだけは行きたくないと最後まで言っていました。祖母は使用人によくしてもらい一命を取り留めたと言っていました。だから中国人を嫌っている訳ではありませんでした。しかし、あの地獄絵の地に戻ることは出来なかったのでしょう。

国策と言う名のもとで国民に愚作を強いた政府、今の日本政府も同じことをしないとは限りません。

昨今の大企業経営者の新春の言葉を聞いていると、この国も終わりだなと感じたものです。

こうしたときに危機が起こるものです。

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