先日、梅原猛氏の著書を探したいといっていたのは、氏の著書は数冊読んですでに持っているのだが、氏が言っていた「日本人の心」についてもう一度調べてみたいと思ったからだ。
皆さんは伊藤若冲という江戸時代の天才画家のことはご存じであろうが、その若冲がこんな絵を残している「貝甲図」という。
これ以外にも昆虫を描いたもの、また動物はつとに有名である。
この若冲の絵には日本の自然が描かれている。梅原氏はこの自然をいとおしむ心こそが日本人なのだと言っている。
和歌や俳句も自然をうたう。
明治以前の日本人はそうしてのんびり自然と対話してきたのだ。
日本人が勤勉で物作りがうまい言われるようになったのはずっとその後。
日本が西洋文明と言う、理解も出来ず、畏怖をもって寄り添い真似する事しか出来なかった当時からその視点は変わっていない。
今朝の日経にジョン・ダワーの言葉が載っていた。
太平洋戦争前後の日本は、明治以降、圧倒的力の西欧の前に屈服、追従した日本人はその長き抑圧を、今度は逆により劣等な西洋でないアジアや周辺諸国に対して押し付け強要した、つまりチグハグな差別主義だと言っていたが、まさに日本人には明治以降この心情が付加されたのだ。
だからこそ我々が震災からの復興を考える際に今までという単純な道程を繰り返すのではなく、新たな(いやもっと前の日本の心証ともよべる)視座を持って計画を考えてみたらどうだろう。
折角の特区制度、地球で一番環境に優しい街とか、地球で一番地域医療の進んだ街とか、・・・・
単純な物理的復興ではなく、将来に光が見えるような復興を・・・・望むのだが・・・・・
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