実は私、酢のものが苦手なんです。幼き頃、理科実験室で匂いを嗅いだ酢酸によって嗅覚に負の歴史を負ったために極端なお酢の匂いが駄目なのです。
そしてもうひとつ、何分海なし県で育ったもので、生の魚を食べる習慣がなかったので、叔父が東京で寿司を食べさせてくれるまでお寿司とは縁遠い存在だったのです。
でも寿司は嫌いかと言えば、そうではありません。美味しい寿司には特に敏感です。
敏感だから困るのです。美味しいと思う寿司の本当に少ない事少ない事。
それにバカ高い値段も戴けません。
小ぶりのシャリに江戸前の仕事をしていて、それでいて入りやすい店が私の好みの寿司店です。
このところの某タイヤメーカーのレストランガイドで名を連ねる店は高級店ばかり。
戴けません・・・・・
私のお薦めはSパパ御贔屓の「吉野寿司」そうです。日本橋高島屋の近くの店です。
妻が風邪なのに21カン完食した店です。
決して敷居は高くなく、扱うマグロは最高。舌の上で鉄の包丁の味がします。
煮きりや江戸前の仕事もさすがという他にありません。
それともう一店が人形町にある「㐂寿司」です。ここもまた江戸前の仕事です。確か平松洋子さんも常連と聞いたことがあります。
さっと入ってささっと食べて出て行く。寿司屋は本来そういうものです。
もうひとつ、皆さんに教えます。真鶴に行ったら是非覗いてみてください。
真鶴半島の先端近くの「栄寿司」です。頑固な父親と母親、それを娘さんが手伝っています。
もとは浅草にあったようでこの地に引っ越して地魚専門で扱うようになったと聞きます。
とても研究熱心で娘さんは図鑑まで引っ張り出して私に説明してくれました。
私がT大学の海洋生物の教授だと言った事を真に受けたようです・・・笑
ここで初めて食べたのが「グリンドイカ」皆さん知っていました?
美味しいですよ!!でも滅多に獲れないそうです。あったらメッケモンのようです。
でも見た目はねぇ??????
なんでこんな話をしたかというと、今朝の新聞にまたタイヤメーカーの北海道版で三ツ星の店が紹介されていたからです。
あの三ツ星の一つの寿司店はずっと以前、仕事先の接待で連れて行ってもらいましたが、その態度の戴けないことで覚えています。
地の魚といっていましたが、その下処理は???とても江戸前の仕事とは思えなかったからです。
あの本、日本料理になるとからきし駄目です。これが私の偽らざる心境です。
私ぐらいの寿司嫌いに取材ほさせれば滅多な店には星は付けません(笑)そのほうが信憑性も上がって良いのでは???皆さんどう思われます????
あれ??こうして写真を見るとどこの店も大きなビルや銀座ではないのですね・・・・・・・・・・なんか納得・・・
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