カメラの雑誌をパラパラめくる私に対して息子はこういう。「カメラ好きのふりしているね」
まさに痛いところをつかれている。
私はスーザンソンダクの「写真論」を読んで以来、その内容は「ドイツ人、日本人、アメリカ人にとってとりわけ都合がよい写真を撮るという作業は、何かしていなければ心配で仕方のない国民を安心させる・・・・・実際に目で観ることを放棄している」とまで言われてしまっては、私が写真にのめり込むことは出来なくなったのである。
さらに木村伊衛兵の写真はすぅーとあらわれてパチリと撮ると言われている。あれこれと機材を変えて商業写真をスタジオで撮るのとは正反対である。
だから私は出来るだけ安直で簡単なカメラを持って旅行に出る。娘や息子の運動会もソンダクの影響からかカメラを持たずにこの目に焼き付けようといきがっていた。
そんな私がレンズを5種類もそろえた、さらにコンバーターも追加した。
プロのカメラマンがF値、シャッタースピード、ISOの相関関係が分かれば良い写真が撮れると言っていた。一応高校の時の物理の成績は80点以上だったので、論理的には分かる。
感度がよく明るくなればシャッタースピードが上げられる代わりにノイズが発生する。一方、シャッタースピードを遅くすれば手ぶれが生じる。さらに望遠にすればF値は大きくなるなど理解はできるのだが、いざマニュアルで設定して取ろうとするとすでにその被写体はなくなっている。そうチャンスが逃げていくのである。
いきつくところ、カメラ好きのふりをするのはやめてチャンスに期待するカメラマンになろうかと、そうレンズも変えずに一つのカメラでチャンスのみ追求する・・・段々、自分のカメラスタイルが見えてきた??いや、最初から見えていた・・・・
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