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2012年6月11日月曜日

体はひとつ

20代よりゴルフを続けていた。とはいえ30歳を超えたあたりからめっきり練習もせず。お誘いがあれば便乗するお遊びゴルフだった。ゴルフをやめた事には二つの理由があった。

自律神経が弱っていた頃に頸椎狭窄が判明し左手の握力がなくなったのだ。

最初はゴルフクラブが握れなくなったなったのだから驚いたが今はその握力も大分改善してきた。

今となってはその事は過去の事。もう一つの理由が重要。

それはゴルフをすると丸一日つぶれてしまうからだ。つぶれてしまうという感覚を持つ事自体ゴルフには向いていないことの証左であろうが、要するにゴルフ以外にしたいことが沢山あるのである。

波が良ければサーフィン、風が弱ければバイク、軽やかな天気ならば読書そして犬達との長いお散歩・・・やりたい事がありすぎるのだ。鎌倉の古本屋廻りなんてのもある。私の場合、ゴルフよりどうしてもそれらの事が上位に来てしまうのだ。

梅雨の晴れ間の良い気候の頃、気の合う仲間と冗談を言いながら、時折り天使が舞い降りるような華麗な自分のショットに感歎し、美味しいビールを飲む・・・その楽しみは分からない訳ではない、でもどうしてもを私の場合は前者を選んでしまうのである。

40代の時に、周囲に口外して夜のお酒の付き合いをやめた。だから仕事のお付き合いでの酒宴は皆無である。もっともそんな付き合いをしなくては来ないような仕事ならこっちからお断りである。

それ以来、とても体が軽くなった。夜の酒宴に同席する事を生業としている女性には失礼かもしれないが、どうしてお客の方が彼女達に気を使って話をしなければならないのか私には理解不能である。

私と息子がここ数十年坊主にしているのと理由は一緒だ。あのくそいまいましい会話が存外なのだ。

こんな我儘の私であるからもちろん友人など数えるほどである。でも数えるほどの友人でいいのだ。

私のこのへそまがりの性格はどうやら息子に遺伝したらしい。言いたい事を言う息子は決して友人が多いとは思えない。でもね、それでも君を認めてくれる人は必ずいるから心配は御無用である。嘘とおべっかで上塗りした友情はあっという間に剥がれおちるけど、長い間に培われたそれはより強固になり君自身を助けてくれるから・・・・・それはこの歳になって生きる滋養となるのです・・・・・・

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