イトイさんのブログにも書いてあったように、世の中のほとんどの事は偶然である。
専門家と称するエセ未来予想家の言う事はほとんどあたらない。
この歳まで色々な人を見てきた。バブルの頃には随分と色々な人が現れて消えて行った。
とある証券会社の重役は私に「10億なら責任を取らされるが、100億なら取らされないから、お金を借りろ」と言ってきた。もちろん借りなかった。
ある人は建築違反の建物をどうしても建てたかったらしい。色々なツテを頼って、最後には超法規的手段を用いてまで完成させた。もちろんたかだか14坪程度の建物に5000万円以上のお金が掛った。
全ての事柄が偶然だとすれば、何もしない方が良いなんて言う気はさらさらない。ただ、あまりにもその時点で考えて強引な事は結果としてあまり良くない事になるような気がする。
世の中の全ての事象が全て自分に関係する訳ではない。その中のいくつかの限られた事象が自分との強い関係性を持つ。ならば他の事象は無視して良いのだろうか。
宇宙の粒子のごとく、いずれか一方の存在を否定してしまえば、その偶然も成り立たなくなってしまう。
偶然の関係性が必然なのだから、あくまでその全体が宇宙を構成するのと同じ。
親戚で大先輩でもあるアパレルメーカーの社長が良い事を言う。「寝ざめの悪い事はしない」
その通り。大賛成である。
今自分が不幸だと思っている人は自分から幸せを手放してしまっている。幸せは幸せだと思う人に集まってくるのだ。
人間誰しも自分が大切だ。ただ、その自分より大切なものが無い人は不幸になる。大切なものは配偶者でも子供でも犬でもよい。自分の身より愛しい存在であれば何でも良い。
私が大過を犯さなかったのは恐らくそのためであろう。
今日も大きな偶然が必然となるそんな一日だと思うと身が引き締まる。
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