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2012年9月18日火曜日

殻で決まる

海老や蟹がどうしてあんなに堅い殻を持っているか知っていますか?殻がないとどんどん成長して無駄に大きくなってしまうかららしいです(というのは嘘です)

いや海老や蟹の殻はどうでもよろしい、私が言いたいのは人間の殻の事です。

幸い私の周りには己の殻によって自らの成長を止めてしまうような男性は少なく、世の中のいろんなものを吸収してその分大きくなっていく人達が多いので嬉しい限りです。

しかしながら世の中を見渡すとこれがまた自分の殻を頑なに守って、私は私は、あなたはあなたと言い切る寂しいご仁が多いのも事実。

知識と言うのは日々更新されるべきものです。己の経験知などさして重要でもなく、大切な事は自分の知らないことがあると知ることです。知っていると思った瞬間その人の叡智は地に果てるのです。

私は朝令暮改を旨としています。間違っていたり、失敗したらその事を次の経験に繋げれば良いだけで、何もしないで失敗を恐れ、頭で考えるだけでは成長は出来ません。

大学を卒業して久々に友人達と再会するも、皆そんな自分の殻に閉じこもる輩が少なかったことも嬉しい限りです。

動物と言うのは防衛本能を発揮するとき、知らずに血圧が上がり、ファイティングポーズを獲るものです。その時が最大の危険なんだそうです。つまりは余裕のなさですね。そうすると周りの状況が見えなくなってしまう訳です。

まあ人間はそれが怖くてつい硬い殻を身につけるようになってしまうのでしょうね。

私のところの弁護士先生は面白い事を言います。プロになればなるほど専門用語や難解な言葉を用いずともお互いの約束が出来ると。逆に素人ほど難解な法律用語や無意味な防御創宜しくの文言を付けたがると。

なるほどそうかもしれませんね。

私が半年前、デザインに惹かれてミラーレスを購入した時にも、プロのカメラマンはミラーレスも良いけどちゃんとした一眼かコンデジの良い奴をお薦めすると言っていました。

そして使って、調べて、そして反省して、今彼らの言っていた意味が良く理解できました。

よく宣伝文句に機動性とか、軽さなんて言葉がありますが、そもそもミラーレスだって十分嵩張ります。それにレンズがオールマイティなんてことはありません。

大きなカメラには大きなカメラの利点があり、それを知るべきです。最初から自分はこれで良いんだと魔界の呪詛をするなら別ですが、領袖を広げ知識を得たうえで判断して欲しいものです。

ちまたにこの手の事はインターネットで色々と書かれていますが、書き手が私は知っていると思ったとたんにその知識は古ぼけたオールドタイマーになってしまいます。

確かに買えないという経済的状況を裏打ちすべく、その事実を規成化したいなら別ですが、知識としては理解の上段に据え付けておくべきでしょう。

残念ながら日本人の多くは、己が達成できないとなると判断の蚊帳の外に置く傾向が見られます。

島国根性と揶揄されるあれです。少なくとも硬い殻で自分を守りながら、嚆矢がはなたれないように恐る恐る生きるような後段の人生にはしたくないと思う訳です。

先輩が言っていました。そうしたこともひっくるめて理解したうえで、空気のような老境を迎えたいと・・・納得しかりです・・・・



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