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2012年11月12日月曜日

ビジネスマインドの持ち方

今日、イトイサさんのブログ私がかねてより思っていた事が書いてありました。膝を打つの例えとはまさにこのことです。そこで私見を交えてもう少し付け足してみます。

皆さんは「最後から2番目の恋」という中井貴一さんと小泉今日子さん主演のドラマを観た事がありますか?

私なんぞは舞台が鎌倉ということもあり録画までして観ていましたが、そのドラマの中で小泉今日子さんが中井さんに向かってこんなセリフをしゃべります「私は地雷一杯持ってますから」「結構多いですよ」・・・・・

何故このセリフが気になったかと言えば普段の会話でこうしたやりとりがあると私は嫌悪するのに、あまり嫌な感じがしなかったからです。何故嫌悪するかは後で説明しますが、きっとこの会話が男女間の恋愛感情の中で成立した会話だからかもしれません。

では何故嫌悪するか、それは私達のビジネスにおいてもこの手の自己防衛を前提にした言葉を口にする輩が実に多いからです。

イトイさんに言わせれば相手に「寛容」求めている訳ですが、本当に多いから困りものです。

いつだったかとある民事訴訟において議論も山場を迎え戦略も構築し終えた時にクライアントが全ての議論を水の泡にさせてしまうような発言をしたのです。出席者の冷たい目線を感じたのかクライアントは「私は何も分からないので失礼しました」とすぐさま訂正しました。

これにはさすが出席していたスタッフは二の句も出なかったその時に、主任弁護をしていたとある先生が「何も知らないという詭弁は必要ありません。あなたの発言はすでに発せられてしまった。つまりあなたはこの場にいる全員があなたにとって最良と思える策を考えている時に私欲にかられてそのような発言をしてしまったと訂正するべきでしょう」

これにはクライアントも下を向いたまま顔を上げることは出来ませんでしたが、結果としてこの訴訟は大勝し、クライアントの希望金額を大幅に上回る金額を手にしたのでした。

こんな厳しい場面でなくても、初対面や数回しかあったことのない人に「私は裏も表もなく」とか「経済には疎いもので」「全くの味音痴なので」「お金には全く興味が無くて」・・・・

オイオイ、じゃ聞くけどお前さんはそう言わなければ人に裏と表のある態度をするのかい?それとも経済に疎いからその性で他の人に大損させても責任は取りませんというんかい、味音痴なのにどこに連れて行けというんだい、それとも俺が連れて行く店はどこも五十歩百歩とでもいうのかい?

これは極端だとしても私にはこういう言葉を発する輩とは仕事をしたくありません。要するに彼には大人の自己責任がないのです。まさにビジネスマインドの欠除であります。

ビジネスで一番大切なのは相手を理解する事です。どれくらい相手を共感できるかがビジネスの成否と言っても過言ではないと思うのです。でも共感するにはそれなりの努力と知識が必要なのは言うまでもありませんが。


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