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2012年11月26日月曜日

イカに請う

50年以上生きていてもハッとさせられる事があります。

人間の脳と言うのはこれが当たり前だと決めてかかる節があります。

例えば日本の国旗をイメージして下さい。風はどちらから吹いていますか?

ほとんどの人は無意識に左から右、つまり国旗は右にたなびいていると感じるのではないでしょうか。

これは私達に某国営放送のテレビの終わり際に流れる映像が頭にこびり付いているからだと思います。

アンカーリング効果そのものです。

ではイカの頭はどこでしょう?

魚類や水産学を履修した人以外はほとんどがあの三角の部分を考えるのではないでしょうか。

ところがイカの生態を実際に見てみると、私達が足とよんでいる部分は足どころかとても器用な動きをしますし、獲物の魚においでおいでをしたり、掴みかかったりとても足と呼べる代物ではありません。

足だったら、伝説の格闘戦である猪木対アリのように足ではチョッカイを出すのがやっとのはずです。

そうこう考えるとイカは私達がイメージしていた容=カタチでは無かったのかもしれません。

物事にはこういう側面がついてまわります。私達は頭の中で色々なものを定型化していきます。そしてほとんどの物が分かりやすく分類分別できるようにひとつづに標準化されシールを貼られていくのです。

選挙間近の各党の言い分をそれだけ聞いているとどの党もなるほどと思う部分とこれはうそくさいなと思う部分があります。

しかしながら私達が間違ってシールを張って標準化していたら、それは間違った方向に進んでしまうのは至極当たり前なのです。

もう一度標準化されたものを見なおしてみましょう。原発、TPP、日米安全保障、憲法改正問題、財政支出と経済政策、福祉と年金、消費税、脱官僚社会、尖閣や竹島問題、北方領土・・・・国民にそれぞれ標準化されるべき問題なのです・・・

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