近年の日本の製造業は効率的な事が良いことだとばかりに手のかかる事を出来るだけやらないような方向に向かっていた。押し並べてそのようである。
アメリカのように洗濯機のメーカーに電話したらその相手はインドのバンガロールで受けていたなんていう極端な事はないにしても、大体サービスの電話受け付けは別の会社に委託している場合が多い。
先日もリビングの照明の埃とりをしようと手を伸ばしたらガラスのカバーが外れて落下した。メーカーに部品を問い合わせしたが一般の消費者とは直接取引できないの一点張りである。街場の電気屋さんが姿を消した今消費者はどうすれば良いというのだろう。
もう一点はこれも欧米に習った「コンプアライアンス」。何事にもすぐこの言葉が出てくる。もちろん社会正義は必要だし、重要でない訳ではないが、彼らが言う「コンプアライアンス」自分たちの身を守る為の「コンプアライアンス」で少しも消費者のための物ではない。
物作り大国からの転落と良く言われるが、そもそもこうした不十分なサービスならば消費者は出来るだけ安いものが良いと判断するたろう。結果、外国製品に押されて国内でも売れなくなってしまうのじゃないだろうか。
Sママが日本人は良い事をしても褒めないと言っていた。本当にそう思う。そこで今日は賞賛に値する話題ほひとつ。
私は仕事柄多くの建物を作ってきた。ビルもあれば住宅や別荘もある。そんな経験から日本のあるメーカーをお薦めしたい。TOTOというメーカーである。
多くの住宅機材メーカーが再編され、資本の増強を図る中、他のメーカー同様それらのサービスの質は低下している。
ところがこのメーカーは違う。まず修理受付の電話がそう待たせない。さらにその時間帯も多くが5時や6時で終了するのに対して7時まで受け付けをしている。
そしてそのレスポンスの早さは驚きである。
昨日も18年間使い続けた便器に「お尻を噛まれた」。これは便座にひびが入り陥穿に皮膚が挟まるのでこういうのだが、よく音を聞くとタンクの中で水が漏れている。
修理受付をすると男性からすぐに連絡が入った、明日伺うというのである。
街場の電気店だって今日の明日とは中々行かない。
18年も大きなおしりを受け止めてくれて本当にその労苦は良く理解する(笑)
そろそろガタがきても致し方ない。いつかは交換しなければならない。その時にまたお前さんと同じ生まれの製品にすることにしようと思わせるのが、サービスの本質なのではないだろうか。
今日はおしりかじり虫の話題でした・・・・・
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