名人というのはどうしていとも簡単に美味しいものを作るのだろうと惚れ惚れと感心してしまう。
渋谷(青山)ラ・プランシュのシェフ、田代和久さんもその一人だ。店は青山学院大学の真ん前にある。
以前も申し上げたが、私は直球のフレンチが好きである。季節によって素材の持ち味は変わる。
見た目の豪華さや演出ははっきりいってどうでも良い。それよりも口に入れた一瞬に季節の色々な事を想像させるその味に興味がある。
それを如何に引き出していくかに尽きると思う。
その名人がふとつけたテレビの料理番組(きょうの料理)でこれまた和食の名人と二人で調理している。
二人とも簡単そうに、そして楽しそうに美味しいものを作る。
田代シェフが熱々の新じゃがを手で豪快に分けて行く、こちらまで新じゃがの香りが漂ってきた。
土の物は皮のところに旨みがある。個のじゃがいもも牛蒡もそうだ。これを最初から剥いてしまっては台無しである。
翌日、早速材料を買いに出掛けた。新じゃがとコルニッションだけがない。家にあったピクルスは甘いものだったのでこの二つは買わなければならない。
実はこの日大失敗をしてしまった。アンチョコの何とか鍋というものに新じゃがを丸のまま入れて蒸し焼きしてあと、余熱で調理したら、あのじゃがいものホクホク感が出ず、もちっとしたものになってしまった。
反省しきり、翌日、もう一度買いなおして再度リベンジした。基本に忠実とは本当にそうです。
私はコルニッションを多めに入れたラビゴッドソースをそれも多めに作っても好きな人はパンに付けてもらった。
まさにラビゴットソースは原意の如く元気の出るソースだ。
私流のアレンジは最低限、美味しそうな真蛸があったのでこれをボイルしてのせ、アクセントにチコリをちぎって乗せてみた。
ワインセラーから持ち出したのはプルゴーニュの白、Mercurey Faiveley 2009・・・
口の中は春の香りが広がり何とも言えぬ幸福感である。残念なのは私同様美味しいものに目が無い息子がロサンゼルスでこの料理を食べられない事だ。
帰ってきたら作ってみよう。それにしてもどこにでもあるような材料でこんなに美味しいものを作るとは驚きである。
常連とは言い難いが、確かシェフの店ではイワシとじゃがいものテリーヌも名物だったはず、是非それも食してみたい。
作り方は今日の料理の以下アドレスを参照下さい。今週末、白ワインとこの新じゃがとオイルサーディンのサラダで春を感じてみませんか??
http://www.kyounoryouri.jp/recipe/18234_%E6%96%B0%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%80.html
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