私など体の半分が昭和なのだから仕方ないにしても、娘は28歳なので、生まれてからの大半は平成な訳であるが案外その考え方は昭和っぽいのである。
私が幼かった頃、テレビはリビングの中央に恭しく置かれていた。家によっては床の間に置かれていたところもある。テレビには決まってゴブラン織の布が掛けられていて、その布を開けてテレビのスイッチを押し、チャンネルの指導権を持つのは一家の長たる親父だった。白黒からカラーに変わり、ガチャガチャ回すチャンネルもリモコンに変わった。重くて大きな箱から平面で軽い液晶に変わった。
昭和生まれの人の多くは大きいテレビを欲しがる。出来ればまだ他の家にないような高機能のテレビを欲しがる。ところが平成生まれの人達の中にはテレビに興味が無い人も多い。息子などテレビを情報端末の一つと割り切っている。小さなワンセグのテレビでいいと言う
。これは息子に限ったことではない。息子の友達もテレビはほとんど見ないという。
ところが娘は違う。今建て始めた家には大きなテレビが置かれるという。テレビ台もリビングの中央に置かれ、それはそれは昭和全としているのである。
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