今日から裁判員制度がスタートします。裁判員に選出される確率は128人に1人だそうです。
裁判員制度の是非について色々と意見はあろえかと思います。確かに国民に裁判の関心をもってもらい、市民レベルの分かりやすい法制度にしたいという理想は分かります。
しかし、日本にはそういったリテラシーが育っているのでしょうか?
私は大学のときに法学部の学生に混じって「法医学」を履修しました。その教科書には無残にも切断された手足の無い体、猟奇的事件で顔の半分を切り取られた頭部等の写真が載っていました。
さすがに昼食のミートソーススパゲティが食べられなかった事を思い出します。はたしてごく普通の市民がこのような悲惨な写真を見せられて、冷静に判断が出来るとは思いません。
法律というものは市民レベルにすれば良いのでしょうか?結局は何も分からない国民に法律の専門家が「誘導」する形になり、一方で市民参加の御旗のもと、公平な裁判であることを印象付ける大義名分を与えるだけなのではないでしょうか?心配です。
そうそう、生前に相続が放棄できないことは知っていましたか?例えどんな書面で相続を放棄するといっても現在の民法では認められていません。できるのは家庭裁判所に遺留分の放棄を申し出るだけです。よく、「私は財産をすでに放棄しているの・・」という人見かけます。それは無効なんですよ。