ところで今やはり三谷幸喜作の「王様のレストラン」を再放送しています。このドラマは1995年に放送されたもので、舞台は旧山手通り沿いにある「マダム・トキ」を「ベル・エキップ」としていました。
松本幸四郎演じる伝説のギャルソンこと千石氏がその関わりの中でみんなを少しづつ変えていくというものです。
当時、恵比寿で飲食店をしていた私はお客様の要望でワインも扱い始めました。価格帯や人からの売れ売りで揃えていたワインはそれはひどいものでした。スタッフの誰もワインを飲んだことないのですから。
あの当時ドラマでは「75年のモンラッシ」「80年のラターシェ」「エシェゾー」と今なら分からなければとてもワイン飲みとは言えないような言葉が使われていたのに全く分からなかったのです。
見る時代によって解釈が変わることがあります。テクストの変容ではありません。自分自身が変わっているのです。時間の可塑性を考えさせられます。
15年前に娘に初めてスキーを履かせたのは何を隠そうそのレストランの正面にある西郷山公園の小高い丘でした。あのときも雪が降ったあとだったのにロケをしていた記憶があります。
そうそう、ここに出ていた伊藤俊人さんはくも膜下出血により若くして急逝されました。ご冥福をお祈りします。みんな脳ドッグ受けましょう!!!